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混和性

目と目開いて鼓動感じて
気がついたら彼方
二人の呼吸は近づいていて
まぶしい中に心が浮かぶ

あの時信じたあふれる言葉も
透過するお互いの中で
走る山道をぐるぐる巡る
また泥の中

僕らはいつも一人だった
暗い井戸の底の部屋で
何かを探してた
満ち足りた生活をしながら
誰かとの旅を夢見て
ひとりぼっちの足を踏みらならす

目と目開いて心開いて
気がついたらそこは
一人と一人の紡ぎ合う場所
浮かんだ線に心つながる


いつしか過ぎる変えられぬ日々
響く心の糸はまだそこに
ゆるゆるしてきたエーテルの壺
浸ってる

正しい道はあるという
だけどもうどうでもいいよ
今はただここにいて
そんな二人が糾弾されても
ひとりぼっちのまた明日
心は伸びて絡み合うから

目と目開いて耳を澄まして
気がついたら二人
手と手絡んで少し落ち着く
やっとここは二人のところ

目と目開いて手と手つないで
溶け出したらそこは
夢を紡ぎ合う現実の場所
二人笑って揺れる液体


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