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072_沢山の人が亡くなっている

年末の年賀欠礼の通知で訃報の代わりとなるケースは多いと思います。

20年くらい前から、多い時は5通くらいそれが来ますが年賀状を出す習慣の人も減りましたから訃報というのも減りました。しかし確実に人口は減っているのを実感します。
その当時の年賀欠礼は当人の親御さんの不幸によるものでした。それがここ数年は、その配偶者…、つまり自分の世代へと降りてきています。私も還暦を過ぎてますが、歳を取るというのはこういう事なのですね。

因みに年賀状のやり取りをしている当人が亡くなった場合、ほぼ通知は来ません。来ないのを見て「亡くなったのかも」と思います。しかし、それを確かめるのが難しいので放っておくしかないのかと思っています。こう思うと、人間の一生って儚いですね。

2年続けて年賀状が来なかった友人の自宅を訪ねたら家が無くなって更地になっていた、という話を過去に記事にした事があります。その後、遺族の方の情報を聞き出そうと思い故人の勤め先に電話をしましたが、個人情報だからという事で断られました。仏壇にお線香をあげるのも難しいという事です。

私は今はアルバイトで働いていますが、正社員だったころの同僚や上司で、そんなに高齢ではないのですがすでに亡くなっている人が結構います。私の周囲の限った事ではなく、単に歳を取って見回してみたらそうだった、という感じでしょうか。それにしても60を過ぎた途端に亡くなったというケースが多いのに驚いています。

よく現役の頃は激職だった人が、定年になったらのんびりと趣味三昧をするかと言っていたら、あれよあれよと癌になって亡くなった…なんて話をよく聞きます。それは公務員だったり教師だったり大企業だったり、何だか気を遣って神経を病みそうな仕事なのでしょうか。公務員や大企業はウツになりやすいという都市伝説めいた話も満更外れていないのかなと思います。

その若くして亡くなった方々は癌が多いです。急に癌になって1・2年で亡くなったという感じです。特に不摂生だったとか持病があったとか、そういう記憶はありません。結局はそれがその人の寿命という事なのでしょう。

私自身は高血圧やコレステロールなど、高齢者にありがちの健康状態です。3種類の薬を常服しています。健康に特に気を配っているとか神経をとがらせている訳ではありません。そんな自分がある日突然癌だと告知されて短い闘病生活の末に60代で死ぬという事は、ないとは言い切れないわけです。

かと言って終活などという「死ぬ準備」をする気にはなれません。周囲には70代80代の人間が結構元気に生きていますからね。高齢化社会の故か、どんどん人が死ぬのに自分はその実感を持ちえないというのは不思議ですね。

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