🇺🇸保育園で1年の体験記（1歳半～2歳半）

2024年3月25日 14:26

2022年12月に1歳児と渡米し、その後すぐに始めた保活。3月に決まり、そのまま入園して早1年。最近、こちらでの保育園事情に興味を持ってくれる知人がいるので、備忘録として選定から1年間で経験したよかったこと、悩んだことをまとめます。

前提情報

・アメリカワシントン州Bellevueエリア在住。アメリカは地域によって別の国レベルで制度も文化も違うので経験談のみの記載。
・ジョー（息子）は6か月から1歳過ぎまで日本の認可保育で保育園経験。その後、言語は全くしゃべらないタイミングで渡米。
・アメリカは認可や認定保育の定義がない。点数はないのでどの保育園でも選べる。
・資格がなくとも保育士になれる国。なのであとで出てくる先生情報にびっくりすると思う（笑）

選定基準

日本での保育園経験が良すぎて、渡米前から絶対保育園入れると決めてました。また、私もフルタイムで働きたいと思っていたのでこんな感じで希望をまとめていました。

必須条件

・できる限り家近く。近さは正義！
・預かり時間：8時間以上（９:00~17:00)
・英語基本（中国語やスペイン語など混ざらないほうがいい）
・保育料バカ高くない

希望条件

・毎日外遊びあり（体動かせる）
・日の光がいい広めの室内
・先生の雰囲気がいい
・食事バランス考えた栄養
・先生の数が多い
・トイトレしてくれる
・日本語学校も視野に一応入れる
・お絵描きやモノづくりなどアクティビティあるとうれしい

園見学時チェック項目

・ご飯メニュー
・クラスの人数と先生の数
・毎日の様子報告方法と内容
・先生とのコミュニケーション（アプリあるか/電話のみなのか）
・年間のスケジュール※
・明るい気分になれる雰囲気か
・月額以外にかかる料金（登録料や年間管理費など）

※休みは各園自由に決めてる。保育料めちゃ高いのに12月半分休みとか普通にあるので働く親は年間カレンダーチェック必須です。

調べた保育園＆決めた保育園（参考情報）

保育料が高いエリアでもあり、8時間保育だと平均2,800ドル/月（42万くらい※）。決めた保育園はランチ＆おやつ＆おむつ持参で2,200ドルくらいの英語のみの現地校。家近でコスパよい場所に。調べた保育園の個人的コメントをざっくり紹介＆決めた保育園は一応非公開にしときます。（詳細知りたい方は個別に連絡ください）

※年次が上がればもう少し安くなっていく＆ただしインフレで毎年値上がりもするので現在状況は園に問い合わせ必須です。以下、良し悪しざっくり。

保育園での経験

親もいろいろカルチャーを学んで洗礼を受けた1年でした。

とにかく初知りの謎行事が楽しめる

ざっくりいろんなイベントがあったなと。しかも年間行事じゃなく完全思い付きな感じで、数日前に「こんな服着せてきてー」とか「お菓子持ち寄ってー」っていうので仕事終わり買いに行ったり、Amazon様に頼んだりした。

4月　
・イースターエッグ（エッグに入ったおもちゃを持ってきて！って言われてどこで買えばええん？ってなりながらTargetで購入）
5月　
・シンコ・デ・マヨ　（ピニャータ叩いてピクニックしたメキシコ祭り）
・ホリ（インドのカラーイベント。めっちゃカラフルになって帰ってきてびっくりした）
・先生感謝ウィーク（先生にプレゼント送る日。わかんなかったので、取り合えずギフトカードを送った）
10月　
ハロウィン（これはわかった！コスチュームを着せてお菓子を持たせた）
12月　
クリスマス（先生とクラスメイトへのギフトを用意。あといらないおもちゃのドネーションをして病院などに軍が持っていく？ボックスが受付に出てた）
2月　
バレンタイン（クラスメイト一人ひとりにお菓子とメッセージを配ると知らず、当日大量にもらったお菓子を持ったジョーを見てびっくり。あとハートたっぷりなお弁当を持たせてるってほかの人の写真で知った）
3月　
・Dr.Seussウィーク（アメリカ必読絵本を書いた著者の日。赤い服着せ、スーの本を読ませた）
・セントパトリックデー（緑の服を着てきてといわれ着せた）

服めっちゃ汚い

日本との違いでびっくりしたのは服の汚くなり方。日本の保育園では毎日2～3回着替えをしていた。一方でこちらでは食べかす、ペイントなにがあっても着替えない。唯一ぬれた時だけは着替えていたかも？この汚れによりアートクラスの自由度がわかって爆笑の毎日です。

クラスメイトとプレイデート

渡米して2か月くらいで保育園に入ったので、友達も少ない状態だった我が家。保育園の送り迎えは作業みたいな感じで、仲良し作れないかなと思っていたけれど、勇気出して声かけてみるとどの家族も同じ問題を抱えていて、週末遊ぶようになった。一番仲いい子は、ちょうど来月引っ越しでカルフォルニアに行ってしまうけれど、ほんと家族ぐるみで遊べる友だちができたことが嬉しかった。

弁当やスナック準備が大変

ランチを選んでも、ピザやパスタが多そうだったので弁当持参の保育園でいいか。と思ったけれど、思った以上に毎日ちびっこ弁当を作るのは大変。栄養がくずれてるなあってずっと感じて過ごしてます。そしてスナックは友達からももらうのか、教えてないキャンディやチョコの味もばっちり知っている。緩さがすごい（笑）

ジョーの成長

この1年で目覚ましい成長をしているジョー。本当に保育園に通っていてよかった！と思うことがいくつもあります

言語発達

ママ、パパ、わんわんしか言えなかった1歳半に入園し、いまではすっかり英語で「Don't worry mommy, I can do it」とか自分のやりたいことなども伝えコミュニケーションが取れるようになった。家庭では日本語なのですが、驚くべきは、日本語も理解していること。ただ、発言は英語。ときどきでる日本語は英語話者の発音です。ここまで成長したのは一重に学校で先生やクラスメイトがいっぱい話しかけてくれているからだとほんと感謝しています。

社会性

友達と追いかけっこしたり一緒に本を見たり、私たち以外の人にもすっかり心を開いていてうれしい日々。警戒心ないし、自分が愛される存在だって、もう全身からにじみ出ていてもうこのまま成長してくれ！って気持ち満々です。そして最近はいやなことされてもやり返さず「No, thank you」っていう、おもちゃがほしくても「●●ターン、ネクストマイターン」と自分に言い聞かせ、無理やりとったり泣かずに我慢する処世術も理解している模様。まだ日に何回かは感情コントロールができず泣きじゃくったりするけれど、2歳でこれはすごない？って親バカを爆発中です。

身体性

たくさんお菓子やフルーツを食べるビックスイートイーターなジョーはもともとはジャンプとか得意じゃなかったのですが、友だちに感化されてか積極的に飛んだり踊ったり。いまでは、めちゃくちゃアクティブに動く子になりました。というか一か所にとどまっていない。今のところ体力ギリギリまで毎日遊んでぐっすり夜は寝るので、習い事とかも考えていないくらい。毎日たくさん動く機会を与えてくれる保育園には感謝しかない。

dizzy bus（ジムに改装した旧スクールバス）が時々来てくれた。最初はできなかったジャンプもいまではすっかりできるように。

絵心

家では絶対できないダイナミックな遊びをさせてくれるのも保育園のいいところ。めちゃくちゃ力ずよく広範囲を塗ったり、紙を細かくちぎったり。前はクレヨン持ってもすぐ投げていたけれど、今は自分で色を選んだり絵心が付いてきているなと思います。

転園を決めた理由

実はこんなとってもとってもお世話になった保育園を今回、転園することに決めました。きっかけは度重なる先生の退職と自分たちの引っ越し。転園に至った経緯もまとめておきます。

担任交代

担任の先生がクラスアクティビティを決める園で、入園時はベテランの先生も多く安心して預けていました。ただベテランの先生が退職してからは、先生が定着せず3か月ごとくらいに担当が変わる。そして毎日送られてきていた写真や動画での様子報告も週１くらいになり、どんな様子か聞いても「楽しんでましたよ」くらいしか教えてくれず、トイトレやごはんへのアドバイスなども質問しても曖昧な回答に。

決め手は毎週のように噛みつかれた跡やひっかき傷を受けるようになったこと。そしてその情報を先生が知らず、私からなぜ怪我しているかを聞かなければならないくらい教室が荒れてしまったことです。そしてさすがにショックだったのは、いままでずっと仲良く絶対人を気づ付けなさそうだった子も、自己防衛のためか自傷をし始めたと聞いて、これはまずいと思いました。

といっても、先生の性格はとてもいい。ただ、今までスタバでバイト経験のみしかない大学卒業直後の若い方で、テンパっているのが伝わってくる。だからこそ心苦しいけれど、12名の生徒を持つって本当に大変なんだなと思いました。

引っ越し

近さは正義！を掲げている我が家。1月に引っ越しをして、いままで保育園まで車で5分の距離が25分に。この20分がつらい（笑）車にキッズが長く乗る＝なだめるお菓子摂取量が増えたり、夕食の時間がずれたり。急な呼び出しに対しても即時対応ができなかったり。

転園の気軽さ

ほかの可能性を模索し始め自分がびっくりしたのは、転園は気軽にできるということ。これは日本で認可や点数とかに縛られた感覚からめちゃくちゃ大変と思い込んでいた自分がいたとしみじみ実感したのですが、いざ転園！を視野に入れたところ、週２は今の園で、週３は別の園の子や、ホームスクーリングと掛け合わせている子でお試しで来ている子も多々いることに気が付きました。

次回保育園

そして次の園を探し、先生の対応、家からの近さに加えて実は不満に思っていたお弁当持参や園の広さも解消される＆ちょっと不安に思っていた日本語の教育もあるような素敵な園に出会いました！

ということで秋ごろ転園！それまでは今の園でできることを目いっぱい楽しもうと思います！

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