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ショッピングの収穫は思考①


妻と久々にアウトレットモールに行った時の話。
最近はめっきり物欲がなくなり、
特に欲しいものはないけれど、
たまにはブラブラするのもいいかなと思い行ってみた。

購入したものといえば、
子どもの靴下と帰省時んぽ手土産であり、
ファッションとして買ったものはなかった。
自分のモノは買わなかったから、
収穫がなかったかというとそうでもない。

収穫は色々なお店を客観的にみることができ、
自分の思考が整理できたことだった。


①年賀の挨拶としてお菓子を買う。
②お店のターゲットは?
③皆、有料のレジ袋を購入する訳。


①年賀の挨拶としてお菓子を買う。

フラフラと歩いていると、かわいい紙袋のお菓子屋さんを発見。
妻は「あ!コレコレ!」と駆け寄っていく。
どうやら東京のお店のお菓子屋さんらしく、
期間限定で出店しているようだ。
さくな店員さんに話しかけられ、店内へ入ってみると、
メープルシロップの甘い香りがただよいとても心地よい。
装紙も可愛くて、インスタ映えもすることだろう。

店員さんに試食を勧められ、
クリームをサンドしたクッキーをかじってみると、
パリッとした後にしっとりとしたクリームの甘さがやってくる。

直感的に「うまいっ!」と感じた。

「一つ買おうかな」と思っていると、

年始は実家へ帰省をしていないことを思い出し、
それならばこのお菓子を贈ろう」と思った。
妻と相談し親戚や姪っ子の家にも贈ってあげることにした。


今回購入したお菓子には本当に満足だ。
なぜかとうと、
「根底には良いものを贈ってあげたい。」
という気持ちがあるからだ。

美味しいさだけでなく、
サービスエリアなどで手軽に手に入るものより、
希少性の高いものを贈ってあげて喜んでもらいたい。

送り手のエゴにもなるかもしれないが、
妻が「あ!コレコレ!」とテンションが上がっていたことを考えると、
女性の方には喜んでもらえそうな気がする。


お会計を終え店を出る時にディスプレイされたお菓子の箱に、
「年賀のし紙」が付けられていた。

正月だから普通だよね」

たしかに普通だ。

でも、、、

100人の人が皆、同じように「普通だよね」と考えるだろうか。

毎年当たり前のように皆で集まり、
近くのスーパーでお菓子を買っていた人。

旅行に行った時のお土産を、
帰省した時に渡している人。

若い夫婦で、あまり風習などが分からない人。

皆が皆、「年賀のし紙」を付けているとは限らない。

そう考えた時、
・知っているけれど、堅苦しいのでやっていない人。
・年賀=贈り物の概念がない人。
に分類されるのではないだろうか。


特に後者は、そもそもそういった環境にいなかった。
そんな要因が大きいのではないかと思う。

そういった後者のような人に対しては、
年賀のし紙のついたディスプレイはとても有効ではないだろうか。


「お菓子贈ればいいんだ」

「コロナで帰省の挨拶が難しいから、贈り物でご挨拶ができるんだ」

そんなふうに気づいてもらえればお店としてはラッキーだろう。

『自分達のためのお菓子が、ご挨拶のお菓子に変わる瞬間。』


意味が変化し、価値が上がる。

もちろん費やす金額も多少上がるだろう。

目的が「贈り物」となった瞬間、その価値が変わる。

当たり前すぎて取りこぼしてしまいそうなターゲットを、
アウトレットモールという環境でやっているのを見て、
「さすがだなぁ」と感心した。

そして、
「自分のお店でもこのような取りこぼしの部分がないだろうか?」
と冷静に振り返る良い機会になったと思う。




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