Photo by usharp 暗い部屋 / 詩 2 宇野将実 2022年12月13日 21:59 マッチを擦ると暗闇の部屋に燐光が走り、どこから吹くのか風に焔がぼぼぼと鳴った。その橙のほのめきに手をかざし、もう軸に延びはじめた焔を蝋燭へ近づけて、つと火がうつると、部屋がぼうっと朧に浮かびあがった。闇に紛れた場景は、焔に潤んで、ひそやかに震えていた。 ダウンロード copy #詩 #言葉 #創作 #部屋 2 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート