見出し画像

ねばねば思考

緊急事態宣言解除後初の登校日でした。久しぶりすぎてピコママは緊張してしまってあまり寝れなかった昨夜。息子は反対に楽しみすぎてなかなか寝付けず、でも朝爽やかに起きて、張り切って登校していきました。

この3か月振り返ってみるとしんどかった。。。ムスコがいない時間何がそんなにしんどかったんだろう?と考えてみました。今までにないウィルスとの闘いでとにかく必死でした。ムスコはまだ小さい、夫は医療従事者、ピコママは基礎疾患がある、なので自分なりに「みんなの健康を守るために、食事は頑張らねばならない!」と野菜は何品目とかバランスをいつも以上に気にしてました。

さらに息子のオンライン授業。先生方のご努力には頭が下がるばかりなのですが、送られてくると「やらねばならない」と思い、怒りながら宿題に向かわせる日々。ただ予定表があってもその通りには子どもなんていかないわけです。「やらねばならぬ」ことを「やらない」という戦い。

そして私の仕事。大学の授業はすべて遠隔授業になりました。いろいろのあやり方がありますが、学生たちのことを思えば、大学にこれず家で授業を受けなければならないのだから「いい授業にしなけれなならぬ」という思いでいつも以上に張りきったと思います。

しかしちょっと体調を崩し、それが長引いたときになんか無理していたところがガラガラと崩れ落ち、ムスコの前で「ママは頑張っていない、何も役に立ってない」と大泣きしてしまった時がありました。ムスコは大泣きしたママを初めて目にしたので、最初は「ママウソ泣き?」とか聞いてましたけど、すごーく冷静に「ママ頑張らなきゃいけないことなんてないんだよ、ママはいるだけでいいんだ」と言われたのです。(ええ、大人が言ったのか一瞬思った)

そうなんです。私を苦しめているのはピコママはよく行うカウンセリングの手法の認知療法でいうところの「べき思考」「~しなければいけない」「~すべきなんだ」という自分へのがんじがらめの考え方が、自分を疲れさせてしまうことがあるというものです。ベックが提唱した認知療法は自分でも本を買ってやることができる入りやすいカウンセリングなのでお勧めなのですが、私たちには考え方のクセがあります。いろいろな癖があります。「なんでも人のせいにするクセ」「相手の心を勝手に先読みしてしまうクセ」「結論は最初から決めてしまうクセ」などなど。そういうクセを見出して自分とうまく付き合っていくことができるようになるのが認知療法の目的になっていきます。

ピコママは自分で「ねばねば思考」と言っていますが、とにかく「ああしなければ、こうしなければ」というクセがあります。なので計画通りに行っているときはいいのですが、そうはいかなくなると自分を責めて。。。というパターン。はい!わかっておりました。今回は見事に7歳ムスコにご指摘いただきました。ピコママの夫はもううらやましいぐらい「なんとかなるさ~」思考の人なんで、一人納豆を混ぜるようにねばねば思考していると「糸引いてるよ」と言われたりして。ムスコもそう見ると夫の思考系統を継承しているかもです。「とにかくマイペース、電車乗り遅れてもまた電車は来るさー」ってのんびりさん。

さて少し自分の思考のクセを見つけてみる作業をこの3か月を振り返ってしてみてもいいかもしれません。危機的状況の方が自分の思考のクセは色濃く表れます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?