【高校国語】授業スライドをPowerPointではなくWordで作る

これまで授業用「スライド」というからには「PowerPointを使う」以外の選択肢が無かったのだが、ふと、本文スライドだけならWordで良いんじゃね?と思い至り、作ってみることに。
やってみて実感したが、図解や資料を載せたスライドを作るにはおそらくパワポが最適だが、本文を黒板に投影するだけのスライドならWordで作成→PDF化が超絶楽である。

仕事能率は良くない方だと自覚はあるが、なぜもっと早く気付かなかったのか・・・という反省を込めた備忘録です

本文スライドをPowerPointで作るデメリット


本文スライドをPowerPointで作る場合、
①教科書付属の教材データ内から教材本文のテキストデータをコピー
②PowerPointに貼り付ける

という一見単純な手順であるが、この時、テキストデータをある程度のまとまり(形式段落ごとなど)でコピーし、1スライドごとにちまちまと貼り付けなければならない(私の場合)。短い文量であればグッと堪えてなんとかやれるが、文量が多いと気が狂いそうになる。

この時はパワポで20枚以上のスライドにちまちま貼り付けしていた…合掌


授業用スライドは、生徒にとっての視認性を良くするため文字ポイントを最小でも32-36に設定しており、かつ本文やその行間に書き込みながら授業をすることを想定して行間を最低でも1.5に設定している。そうすると1スライドあたりの文字数が70〜100字程度という、超絶少ない容量に。1スライドの範囲に収まるような文字数をテキストデータからコピーするという作業を何十回も行う必要が出てくる。自分は一体何の仕事をしているのだろう?とビッグはてなマークを浮かべながらやっていた。

本文スライドをWordで作るメリット


Wordは文書作成ツールなので当たり前だが、一番のメリットはページあたりに収まる文字数に縛られずに、自動的にページ送りされる点にある。

あの地獄の手動ページ送り作業は恐ろしく時間がかかったが、Wordなら文字サイズと行間をあらかじめ設定してしまえば一発であるこの当たり前のことになかなか気が付かなかった。

「スライド=PowerPointで作るもの」という固定観念に縛られていたので、スライドの元になるものをWordで作るという発想は湧きもしなかったのである。このパラダイムシフトでが早いうちにできていれば、どれだけの(無駄極まりない)時間を無くせたか・・・(トホホ)

あと、本文データに傍線が付してあればその書式情報をそのまま受け継いだ(=生徒用の授業プリントと対応した)スライドにできる。
なおWordを使った現代文授業用プリント(生徒用)については以下記事にて

なお、囲み文字や網掛けは私の試す限り今回は反映されなかった(今後再度トライしたい)


Wordを使って教材ごとの本文スライドを秒速で量産する方法

下準備
①レイアウト等設定
・フォント(太さでいえばMSゴシックが良さそう。縦書きの場合、游ゴシックだと長音記号が縦にならないことがある)
・文字サイズ(30以上くらい)
・行間(古典などで横に現代語訳や文法事項を書く場合は広めに)
・ページサイズ・向き(基本A4横で良さそう)
・文字列の向き(縦)
※黒板に直接本文を投影してチョークで書き込みをする(=背景を黒、文字を白にする)場合
→「背景色の設定」

②テンプレートとして保存
教材ごとに何度も同じレイアウトで別ファイル保存するので、授業用スライドの形式が決まっているならテンプレート保存しておくと次回以降もサクサクできる。

https://support.microsoft.com/ja-jp/office/%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%92%E4%BD%9C%E6%88%90%E3%81%99%E3%82%8B-86a1d089-5ae2-4d53-9042-1191bce57deb#:~:text=%E6%96%87%E6%9B%B8%E3%82%92%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E4%BF%9D%E5%AD%98%E3%81%99%E3%82%8B,-%E6%96%87%E6%9B%B8%E3%82%92%E9%96%8B%E3%81%8D&text=[%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB]



本番
①Word立ち上げ→「新規」
「個人用」というところに先ほど作成したテンプレートがあるのでそれを立ち上げる

②教材テキストデータ貼り付け
貼り付け後「ペーストのオプション」から「貼り付け先の書式に合わせる」

現代文だとこんな感じ
古典だと行間広めにした方がいいな


③体裁を整え、PDFで保存


+α
図や画像などをスライド資料に挿入したい場合でWordだとやりにくい場合は、PowerPoint起動→PDFの本文スライドをビューワで開きスクショ→PowerPointに画像またはPDFで貼り付け→任意のページに図や画像等を挿入したページを作成→保存(pptxまたはPDFで)というやり方しかないかな・・・
またはパワポで作った図などをPDFにして、本文PDFと結合するとか。どちらにせよ一手間かかる。統合はAdobeだと有料機能になる?と思われるのでやるとしたらフリーソフトやネット上のフリーサービスなど。もしくはGoodnotesだとPDF統合やページごとの並び替えが便利なのでそちらでもよいかも

この辺は、授業用スライド(本文スライドを含む)をWord→PDFで作るデメリットといえる。


ひとまず本記事は「本文」のスライド生成のみに特化しているのでどうか悪しからず


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