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無題

誰かを治癒すること、誰かが私を治癒すること、そのような「交換」は、世界のどこで、いつ現れ、そしてその終わりを迎えるのだろうか。
ふと思い立った夜、夜のスーパーマーケットに買い物へ行く。その船にはリンゴを乗せて、朝の海を行こう。私は小さなスプーンでざらざらした砂糖を掬っては、星の代わりにそこへ散らすのだ。やがて溶けた星たちが、南のほうの赤とか青とか、そう言った明るい色をした魚の唇を掠め、そのようにあなたは私に恋をして、愛を教え、そして私の方も、そのようなものたちに、とっておきのリボンをかけて渡すかもしれない。でも、それがいつかは分からないし、そしてどんな色の鳥が終わりを告げるのかも分からない。

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眠れない夜に

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