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ヤマモト・カレン
2023年8月29日 00:54
ベビィパウダーに木綿のTシャツを抱いて、べたついた朝の身体は呼吸をした。陽は柔く、湿った空気をまとったベッドシーツの温さが、嫌な気持ちを呼び起こす。蔓の伸びた知らない葉っぱが、頬に手を伸ばしては撫で、時に傷口とへ入っていく。いくら優しい涙だからといって、それが美しく見えたところで、湿った傷口にあたればつんざくような痛みを生じさせ、陽の光に当たってはその痕を色濃く残すことになるのだった。自分の肩