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サルの世界にもジェンダーイクオリティの時代が到来

高崎山自然動物園の雌ザル「ヤケイ」が、ボスザルや上位の雄ザルを押しのけて、新ボスザルに就任したそうです。
1953年に開園して以来、雌ザルが群れの頂点に立つのは初めてだとか。
どうやら、ニホンザル界にもジェンダーイクオリティの時代が到来したようです。

このニュースを聞いて、「101匹目の猿の話」を思い出しました。

九州の神島で餌付けされているサルは、砂の上に落ちた芋をそのまま食べていましたが、そのうち1匹のメスザルが芋を海水で洗って食べるようになりました。
その方が砂でジャリジャリしないし、塩分も加わっておいしいと気づいたのでしょう。
それを娘が真似して、この作法は群れの中に広がりましたが、最後までオスと年寄りは真似しなかったそうです。「オンナ子どもの真似なんかできるか」といったところでしょうか。

で、群れに1000匹サルがいたとして、101匹目が真似するようになったとたん、全員が一斉に芋を洗うようになって、その習慣が定着したというのが、「101匹目のサルの話」です。

この話は、その先も面白いんです。ある程度、この習慣が広がると、まったく交流のない別の島のサルの群れにも、同じ行動が見られるようになったそうなんです。
文化は飛び火するんですね。

我が家にやって来るスズメも、ヤマガラの真似をしてヒマワリの種を食べるようになりました。
ヤマガラのように殻をくちばしで割ることはできませんが、殻ごとしがんでフニャフニャにして中身を取り出します。
この作法を始めたのも、雌スズメかもしれません。

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