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山登り


私は中学校の同級生と4人で山に登った。

山登りの道中で友達が「山登りは人生と一緒」って言ってて、初めは意味が分からなかった。

けど、登ってたら意味が分かってきた。

この気持ち忘れたくないから、書いておく。

 



 はじめは、整備された道が続く。歩きやすいように木で舗装されていたり、道が平らになっている。


 そこからだんだん道が険しくなっていく。
大きい岩や、砂利で足を滑らせたりもした。泥でぬかるんでいるところもあった。

途中、上を目指して進んでいるのに、下って行って、また上に登っていくようなときもある。

頂上が遠すぎて諦めて引き返したくなることもある。

そんな時には、おいしいおやつで休憩もはさみながら。

でも、回復したと思っても、いつかはまたしんどくなってくる。

心が折れそうになった時、行き交う人に頑張ってね、まだ若いから何でもできるよと励まされる。

急に立ちはだかる岩があっても、私たちは手と足を使って、ゆっくりゆっくり登る。

はじめは遠くて高い山に見えた頂上も、一歩一歩、着実に進めていければやがてたどり着く。

頑張って登った頂上からの眺めが悪く残念に思うこともあるだろう。


 だけど、下山しているときに、立ち込めていた霧が晴れ、絶景が目の前に現れたとき、今までの苦労がやっと報われたと実感する。

  



 長くて先の見えない人生だからこそ、どうしても、今しか見えなくなってしまうことが多い。だけど、小さな一歩の積み重ねでできている。

 歩くのには簡単すぎる道や険しくて辛くなる道もあると思う。そんな時には周りの人に頼ったり、立ち止まって休憩することも必要だ。

自分では下っているように思えても、それは上に上がっていくために必要なことだったりもする。

 そして、大きなことを成し遂げたとしても、自分の思っていた景色とは違うこともあるだろう。だけど、そこから下った先で、心が熱くなるような景色が見えるかもしれない。



 昨日の山登りは本当に行けて良かったと思った。
各々でいろいろ感じ取ったものはあったみたい。

 みんなとの別れ際が、「今日のことは絶対忘れないよ」って言いながら握手だったのが激アツすぎて、笑ってしまうけど、そのくらいみんなを奮い立たせるものがあったのが谷川岳だし、それを許せるのも山の包容力だと思う。

強く生きよう。

みんなでラーメン食べて、銭湯いって、山登りして、冬はウインタースポーツできるのが楽しみだよ。

いつまでこの楽しさが続くかわからないからこそ、大切にしていきたい日々。

これからもよろしくね。みんな。


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