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一語の宇宙 | 頭韻 | alliteration


頭韻(alliteration)とは、文字通り、頭に韻を踏む言葉のことである。もっと簡単に言えば、頭文字が同じ言葉のこと。

Mickey Mouse (ミッキーマウス)も「頭韻」。「M」という音で始まっている。

偶然出来上がることもあるし、意図的にこしらえることもある。

覚えやすさや印象づけるために、頭韻は使われる。

有名なものだと
nature and nurture (生まれと育ち)、
safe and sound (無事に)、
Publish or perish.
(出版しないなら消えろ!)、
などがある。


創作的なものでは(どこで見たのか忘れてしまったが)、

adapt and adopt something old
(温故知新)。
なにか古いもの(something old)を
適応させて(adapt)、
採用する(adopt)。
なかなかうまいな、と思ったので、どこかで使おうかと思っているがいまだに使っていない。この記事で紹介したから、誰か使ってみてね😄。


文学作品にもさりげなく「頭韻」が使われていることがある。

以前にも記事にしたことがあるが、
ソローの「森の生活」の中に「ailment」と「aliment」を対比した表現がみられる。

ailment and aliment
(持病滋養)
じびょう」と「じよう」。
英語だけでなく、日本語訳も「頭韻」で訳されていて、初めて読んだとき、すごく感動したことがある。

すごくないですか😊?


そのほか、「頭韻」というよりも
同族目的語」と呼ばれることが多いが、

sing a song (歌を歌う)
live a life (生活する)
sigh a sigh (ため息をつく)
dream a dream (夢見る)
die a death (死ぬ)
なども頭韻といえば頭韻と言えるだろう。


「一語の宇宙」では、英単語をひとつ取り上げてエッセイを書きます。

こちらのマガジンに収録していきます。

https://note.com/piccolotakamura/m/mead4a44fdb4b


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