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引用も創作の1つ

引用のルール

「noteの使い方」をたまに読む。引用について、このように(↓)書かれている。

「出所を明示すれば、著作権者の許諾なしに利用できるものとされています」とある。

「出所を明示する」とは具体的にどうすればいいだろう?

 大学で論文を作成するときに指導されたのは、「著者名」「タイトル」「出版社名」、「ページ」、できれば「発行年」(改版される場合もあるので)を書くことである。
 また、学術論文の場合、末尾に参考文献(reference, bibliography)を掲載すること。要は、第三者が見て客観的に分かること、つまり、読んだ人が引用箇所の原書にたどり着けるようにしておくようにしておけばいい、ということである。

 その他の留意点として、複数箇所で引用する場合には「前掲書」(ibidem)と書く。
 明らかな「誤植」であっても、勝手に訂正してはならないこと(⚠️訂正したい場合には、誤っていると思われる箇所に「ママ」と書き、脚注に正しい(と思われる)表記を書く)。

 以上のことを踏まえて、適切に引用すれば、とりあえず問題はないと思われる。


クリエイターとは?

 noteに記事を投稿する人は、クリエイターと呼ばれる。
 最初の頃、クリエイターという言葉に違和感があった。自分が知っていることや経験したこと、思ったことを好きに書いているだけで、何かを作り出しているという意識が希薄だったからだ。今でもそういう違和感がある。

 おそらく「create」という言葉に対して、「今までになかったモノを作り上げる」という意味を与えていたからだろう。

 しかし、少し考えてみれば、自ら独力で作ったと思っているものも、全くの無から作られたものではない。

 簡単な話をしよう。例えば、生まれたばかりの子どもは、言葉を知らない。何1つ言葉を知らないで生まれてくる。言葉を話し書くことという行為自体が、既に他人の借り物である。

 自分の頭の中にあるものも、所詮「借り物」だと思えば、他者の作品を引用することそれ自体をもって、「クリエイティブではない」と思う必要はないのではないか?

 経済学者シュンペーターは「経済発展の理論」の中で、イノベーション(革新)とは「新結合」のことだと述べている。

 すごく単純化してして言えば、鉛筆✏️と消しゴムという既存のモノがあって、鉛筆のお尻に消しゴムをくっつけた製品を作るのだって「イノベーション」である。「消しゴム付き鉛筆」は、今ではありふれたモノだけれども、最初に考えた人はクリエイティブだったと言える。

 既存のモノと既存のモノを結合させるだけで、十分クリエイティブだと言えるだろう。


点字に色をつける

 前にも書いたかもしれないが、亡くなった赤塚不二夫先生が、晩年、力を入れていたのが「色のついた点字の絵本」。

 目の見えない人の読む本は、点字があればよく、「色をつける」という発想はなかった。

 しかし、赤塚先生は、点字に色をつけることによって、目の不自由な人がセリフを読み、色のついたイラストを目の見える人が見るということを考えた。

 すると、目の見える人はセリフが気になる。目の不自由な人は、どんな絵なのか気になる。そこに両者のコミュニケーションが生まれる。

 これってすごい革新的でクリエイティブなことだな、と感動したことがある。
 絵のある絵本と点字本。どちらも既存のモノだったが、二つを融合することを発想した赤塚不二夫って、やっぱり天才だな、と思った。


引用しまくるのもあり

 どの箇所を引用するのか、ということ自体も「あなたの決断」であるし、どれとどれとを引用し結びつけることは「新結合」だと言える。
 我ながら傑作、とは思えなくても、他の人にとっては新鮮にうつるかもしれない。
 なんでも自分の頭だけで考えたことを書けばいいというわけでもない。


まとめ 

 我ながら、まとまっていない記事😃。言いたいことが伝わるかどうか不安だが、創作活動の上で、何らかの役に立てば嬉しい。



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