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理系のことばは詩的だとおもう。

 ビアスの「悪魔の辞典」のように、科学・数学の用語に(文系的な?)解釈を与えてみたい。

「再結晶」
→身の回りの熱い雰囲気に影響を受けて溶けてしまった。しかし、冷静さを取り戻したとき、我にかえり、落ち込んで沈み込んでしまった。

「系」
→一度導き出した結論が理解できたら、もう繰り返したくはない。けれども、念のために別の言い方で言っておくこと。

「互いに素」
→「素」は「疎」ではないが、似ている。共通点がないわけではないが、お互いに腹を割って話すことはまずない間柄。

「イオン」
→かつて、ジャスコと呼ばれていた。負のパワーをもつものは陰イオンと呼ばれる。教科書にはマイナスイオンとは記載されていない。

「仕事の原理」
→真正面から向き合おうが、楽しようが、成果が同じならプロセスは不問にふすこと。

「ベクトル」
→向かうべき方向と、その道のりを伝える。しかし、現在地がどこなのかわからない。

「堆積岩」
→ある国の国歌に登場しているが、あまり気がつく人がいない岩。長い間、プレッシャーを受け続けたから、固まるしかない。

「有機物」
→人間も同じ集団に属するが、「もの」扱いされるのを嫌う人も多い。

「飽和水溶液」
→極限の詰め込み。

「微分」
→これでもかと、小さくすること。文系の人々が、難しい問題の代名詞のように用いる。

「波」
→最初に押した人の力が、となりにいる人々に次々伝わること。目に見えない波もある。

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文章の書き方やテーマの見つけ方をまとめました。また、英語以外の外国語の話題も取り上げています。哲学的な話題も含みます。

ことばについてのエッセイ集。外国語学習のこと、気になる言葉、好きな言葉をまとめました。また、「激論」したことをこのマガジンに含めています。

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