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【詩】【短歌】と題したもの。ポエム。現代詩。定型詩。自由詩。
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2018年11月の記事一覧

Twitterから写した詩5 【詩】

無上の救いとして破滅を説く精神 凍りついた美しい情景が永遠であるように祈る 私は病んだ人達の人身御供で 虚しさをお腹に詰め込まれては微笑む 孕むのは一つ目の屍

二人の人魚の小さな庭を奪わないで……

僕の花束でいつかあなた様の首を切り落とします 愛しています

空を飛んでいる猫に手を振らないで 小人がのんびりと踊ればお腹が抉れ 僕は何度も気が触れる

無かったことになっている 幼い日に窓から見上

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Twitterから写した詩4 【詩】

小麦を食べてはよろめくわたしを誰か支えて

青空に浮かぶ向日葵 こぼれ落ちてきた水を俯きながらゆっくり飲み込んでいく

浅草のお寺の脇で 柔らかな猫の死体の群れの中で眠ってる 場所と時間の少しずれたところで死んだ鳥が 昼と夜の間の空へ消えていく 掌が地面に触れる

正座して座ってると 僕より一回り大きい昔自殺した僕が目の前にいる 桜みたいな女の人の姿をしてて 正座して微笑みながら僕を見つめてる 右

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Twitterから写した詩3 【詩】

こうやるんだよって 夜の山奥であなたが手を引いてくれた先は崖で 右の掌しか使わずに泥だらけになりながら登ったら 何もありませんでした

正転する歯車に憧れて上野恩賜公園の池に滑り落ち一回呻いた 桜みたいな女の後ろに隠れていた黒猫が助けを呼ぶまで お月見する

生きるのは絶望だと言い人の蒔いた種をほじくって回る餓鬼たちに魅せられて過去を差し出す

油を料理に使うと台所の隅でうさぎがこちらをじっと見る

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Twitterから写した詩2 【詩】

太陽は補い合い月は満ちる 歌えよ ぼくは誰からも嫌われる 歌え

汚れたつま先のまま音の無い夜をゆっくりと踊る

猫たちの酒盛りで輪姦されたわ ねえピンクの兎さん あなたも仲間でしょう 見てないで 消えてよ ねえ

ビートルズのやって来ない青い部屋
Tokyo calling
ロックンロールが鳴ったことは無い

兎の庭黄色い芝生の上で黄昏れてる 淡い光で照らさないで 太陽なんて無くなれ

夜の渋谷

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