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【月刊pic-step 8月号】ゆがー先生インタビュー

こんにちは。月刊pic-step編集部です!

今回は、イラストレーターのゆがー先生に対するインタビューを公開いたします。イラストレーターになったきっかけから、ペンネームの由来、ファンの皆様からの質問などにお答えいただきました!
また、後半では古弥月先生との対談形式でお話をお伺いしました!ぜひお楽しみください!



ゆがー

うどん県在住のイラストレーター。
広告会社にてグラフィックデザイナーとして勤務後、
現在フリーランスとして活動。
きらきらした女の子のシチュエーションイラストと
キャラクターデザインを得意とされています。


古弥月

ゲームイラスト会社でのイラストレーターを経て、
2020年よりフリーランスに。書籍の表紙・挿絵、
キャラクターデザイン、ゲームイラスト、
イベント用イラストやグッズ等幅広く制作されています。


ゆがー先生のイラストといえば透明感や、繊細な塗りで温かみのある印象が魅力です!フリーランスのイラストレーターとして、ライトノベルのイラスト制作を担当したりと現在活躍中のゆがー先生に、イラストに関する深堀りインタビューを行いました。


副業から本業イラストレーターへ

—インタビューを始めていきたいと思います、よろしくお願いいたします。

ゆがー先生:はい、よろしくお願いします。

—まずは、ファンの方から多く来ていた質問です。

ゆがー先生のペンネームの由来を教えてください

ゆがー先生:「ゆがー」っていうのはプライベートのあだ名が由来ですね。中高生のころのあだ名に因んで今の名前になりました。

—そういう由来だったんですね。一度ペンネームを決めるとなかなか変えられないので、いいあだ名をつけてくれた方がいらっしゃってよかったと思います(笑)。

ゆがー先生:そうですね(笑)。


—次も、ファンの方から来ていた質問です。

ゆがー先生がイラスト活動を始めた時期と経緯を教えてください!

—こちらの方はゆがー先生がきっかけでイラストレーターになったとのことです。

ゆがー先生:それはすごいですね…!私自身は徐々にイラストレーターになったって感じですね。2019年の春頃に、当時の同僚に勧められてTwitter(現X)を始めたんですよ。SNSが苦手で何を投稿するか悩んで、趣味のイラストを投稿したのがきっかけです。

—なるほど。その同僚の方の勧めがなかったら、今日ここでインタビューすることもできなかったんですね(笑)。

ゆがー先生:そうです(笑)。そうやって投稿していたら、反応を貰えるようになって、次第に有償依頼(※)も入るようになって…。

※有償依頼:クライアントが「有償(一定額のお金を払う)」という条件で、クリエイターに作品を作ってもらう依頼を行うこと。

ゆがー先生:そのころは広告デザインのお仕事をしていて、イラストは副業だったんですが、だんだん本業と副業が入れ替わったって感じですね。

—有償依頼が増えて、本業を上回ったってことですね。

ゆがー先生:そういうことですね。



ここからは古弥月先生も合流して、イラストについてのインタビューが始まります!

イラスト①:一緒に泳ご!

—率直に言って、お上手ですね…!すごくセクシーな印象なんですが、コンセプトとかはありますか?

ゆがー先生:このイラストは電撃萌王さんのイラストコンテストに出した作品なんですが、そのイラストコンテストのテーマが「塗れ透け」だったので、胸元のTシャツが塗れて透けてるよ、っていうイラストにしています。
このイラストは私にとって思い入れのある作品ですね。

—思い入れの理由をお聞きしてもよろしいですか?

ゆがー先生:はい、このイラストを描く前は、子供っぽい絵柄で、目がもっと大きかったりもっと頭が大きくて頭身が低いイラストを描いていたんですが、このイラストをきっかけに大人っぽく、リアルさを意識するようになったんですね。萌王さんに投稿するので、人間の肉感や塗りを頑張りました。

古弥月先生:確かに、奥のお腹の塗り方だとか、少し見えづらい箇所まですごくこだわられていますよね。お腹周りや足あたりがしっかり描写されていて魅力的だと思います。

古弥月先生:今のお話を聞いて気になったんですが、萌王さんに向けてテイストの調整をされた際には、何らかのインプットの時間を作ったんですか?

ゆがー先生:そうですね、電撃萌王さんの過去のバックナンバーを見たり、あとは人にアドバイスをいただいて描きました。

古弥月先生:なるほど。今回は、自分のスタイルで描くのではなく、コンセプトの方に寄せて描かれたんですね。

ゆがー先生:そうなります。

古弥月先生:ゆがー先生のpixivを見ても以前の作品から見ていくと変化が見て取れますよね。

—時系列順にみていくと、そういった変化も感じられて魅力的ですね。

古弥月先生:説明をしていただいてから見ると、どこにこだわりがあるのかが分かってより魅力的に見えるのも面白いです。

ゆがー先生:嬉しいです(笑)。

イラスト②:「せんせい、おかえり!!!
…なんてね」


—先ほどのイラストとはかなり印象が違いますね。

ゆがー先生:そうですね。こちらはX(Twitter)で投稿していたイラストなんですが、「私と言えばこのキャラ!」「うちの子」みたいなのが欲しくて作ったイラストですね。1~2年前に描き続けていたんですけど、いろいろな女の子を描きたい欲で途中でやめてしまったんです。

—そうだったんですね。

ゆがー先生:でもせっかく生まれた持ちキャラなので、今度はもっと設定を詰めてもう1回、この子を頑張って幸せにするぞみたいな(笑)。

古弥月先生:「うちの子」を持ってるイラストレーターさんは自分のキャラへの愛情が強いんでしょうかね。僕も僕ならではのキャラがいないので、他の子が描きたくなってやめちゃうっていう気持ちはよく分かります(笑)。

—ゆがー先生や古弥月先生のように、いろいろなキャラを描く人の他に、キャラは固定でシチュエーションや設定を考えるのが好きな人がいるっていうことですよね。

古弥月先生:そうですね。ゆがー先生はそういったストーリーやシチュエーションが考えるのが好きとかありますか?

ゆがー先生:最初このキャラを作ったときは、あまり設定とかは考えていなかったんですが、一旦このキャラから離れてライトノベルのお仕事をしているうちにだんだんキャラへの愛着みたいな感覚が分かってきました。

古弥月先生:そういったキャラクター愛が、SNSでは必要だと思っていて、SNSでのイラストはクオリティより、キャラがどういうストーリーの中にいるのかの方が注目されているかなと思います。なのでゆがー先生のそういったイラストを、見てくれる方と同じ目線になれるっていうのはとてもいいなと思いました。


イラスト③:ふたりだけの夏

—海での描写ですね。少し透けたような衣装でしょうか。こういった衣装も最初から決めているんですか?

ゆがー先生:そうですね。私の場合は最初にラフの時点で決まっている感じです。途中で変えようってなることもあまりないですね。ただこのイラストで言うと、手でハートを描いているところは後付けですね(笑)。最初は斜めに寝そべっている対角線構図で、こういう水着を着せたいと思って描き始めて、自分で写真を撮って参考にしたりしているときに、「ここに指で何かを描いてるといいかも」って思って追加しました。

—この、指で砂にハートを描いている表現が、よりキャラクター性を出していますよね。

古弥月先生:イラスト全体の説明をする要素として指は重要なポイントになりますね。この指が追加されたことで、イラストの中に見る要素が増えて深みが増していると思います。

—指がかなり重要なんですね。これを追加しようと思ったのは視線誘導の理論的な理由だったんですか?

ゆがー先生:いえいえ(笑)。全然そういう理論派じゃないのでアドリブですよ。

古弥月先生:でも「ここにあったほうがいい」って思える感覚はすごく大事だし素晴らしいと思いますよ。

—そういったことに気づけるのも一種の才能ですよね。

古弥月先生:そうした感覚があると、日々のイラストがよくなってくるんでしょうね。


「描きたいもの」と「世間からのニーズ」

—以前から夢だったライトノベルのお仕事をされたと伺いました。ズバリお仕事の「魅力」をお聞きしてもよろしいですか?

ゆがー先生:さっきと内容が重複するんですが「キャラクターに愛着を持てる」感覚が持てるところです。ライトノベルの作者さんが作ったキャラで、私が生み出したキャラクターではないんですが、このキャラならこうするかなとか、自分がそのキャラになりきって考えたりとか、そういうのをしてるうちに、どんどん描きたくなってきますね。

古弥月先生:すごく分かります。元からしっかりストーリーができていると、自分で考えたキャラよりも完成度が高くて思い入れを持ちやすいと思いました。

—実際にお仕事を通して「自身のキャラクター作りにも取り入れられそう」と思った気づきはありましたか?

ゆがー先生:めちゃくちゃありますね。お仕事の作品はラブコメ系が多いんですが、私自身が読んでいるジャンルはキノの旅(※)とか、恋愛系とはちょっと違っていて、あまり触れていなかったジャンルだったんですね。

※キノの旅:時雨沢恵一先生によるライトノベル。旅人のキノが相棒でモトラド(二輪車)のエルメスと旅をしながら、様々な国を巡るという1話完結型のファンタジー。

—なるほど。

ゆがー先生:事前に勉強するために何冊か読んだりしていたんですが、いわゆる「萌える」っていうのがご都合展開に感じたり、リアリティがないように感じてしまうんですね。『突然義妹が一緒に住みだして』とか「そんなことあるわけないだろ(笑)」と突っ込んでしまうんですが、でも読者の方が求めているのはそういうキャラクターなんですよね。

古弥月先生:そうですね。

ゆがー先生:読者層は中高生とかの若い子なので、ニーズを合わせていくとそういう現実味のない設定や、現実にはいなさそうな女の子が人気になるんだと気づいて、自分の中にも取り入れようと思いました。

—「こんな展開みんな好き」とか、「こんな関係性、ドキドキするでしょ」みたいなのが、わかりやすく表現されてたりしますよね。

古弥月先生:分析して取り入れられるのがすごいですね。ニーズに寄せられるのはすごく大切なことだと思います。私自身は寄せられないタイプなのでゆがー先生はそれを努力してできるタイプというところで尊敬しますね。

ゆがー先生:いえいえ(笑)。取り入れるといっても、私自身が描きたいところと乖離している部分もありますので、ちょっと取り入れているようなイメージです(笑)。例えばラノベの編集さんに、手のポーズ一つをとっても「小指を立てた手の方がセクシーに見えるからそうしましょう」というアドバイスをいただいたりしたんですね。それぐらいの細かい部分を取り入れるっていう。

—現実にいたらあざといぐらいの仕草が、作品では映えるということですね。

古弥月先生:そうですね。イラストって、実際には3秒ぐらいで流し見されるようなことが多いと思うので、誇張された表現は目につきやすいし分かりやすくなって魅力が伝わりやすくなりますよね。最近のゆがー先生の作品を見ていても、そういった要素が取り入れられていると感じました。

—質問は以上です。ありがとうございました!

古弥月先生:ありがとうございました。ゆがー先生がどう考えてどのように変化していったのかの軌跡が知れて楽しかったです。

ゆがー先生:私も楽しかったです!ありがとうございました!


ゆがー先生、ありがとうございました!
自分が描きたい作品を描きつつ、世間から求められているニーズをうまく取り入れられていることがよく分かりました。
それぞれのイラストについて、どのようなことに気を配りながら制作しているのかが分かり、より魅力的に見えるようになったのではないでしょうか。
イラストに限らず「周囲から求められている物を分析して取り入れる」ことは、多くの支持を得るためにはとても大切なことですよね。


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よろしくお願いします。
次回もお楽しみに!


インタビュー: 古弥月
記事:奥野 晃輝


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