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【月刊pic-step 9月号】manamu先生インタビュー

こんにちは。月刊pic-step編集部です!
今回はオブジェ作家のmanamu先生へのインタビューを公開いたします。先日、東京ビッグサイトで開催された「クリエイターEXPO」で、先生の素敵な作品に魅了され、今回お声がけさせていただきました。先生の作品の魅力や活動内容、また先生自身についてもお話を伺っていきます!
どうぞお楽しみに!



manamu(まなむ)
オブジェ作家。ファンタジーな世界をテーマに、まるで夢を見ているようなわくわく感を伝えるため、さまざまなアート活動を行っている。


manamu先生は、主に粘土を使用して、小さなものから大きなオブジェまで、見て触れて体感できる作品を制作しています。個展や百貨店での出店、音楽フェス「SUMMER SONIC」での展示用オブジェの制作、さらにはワークショップの開催など、多岐にわたって活動されています。今回はmanamu先生の名前の由来や人柄についてお話を伺いました。


アクセサリー作家からオブジェ作家へ

ーmanamu先生の名前の由来は何ですか?
manamu先生:学生の頃に友達の間で、名前をわざと訛って呼ぶことが流行ってて、それで本名が訛って「まなむ」と呼ばれだしたのがきっかけで誕生しました。最初はアクセサリー作家として活動していたので、カッコいい名前にしようと思っていたので、作品のイメージに合うようにローマ字でmanamuにしました。とても気に入っています。

ーもともとアクセサリー作家として活動されていたのですか?
manamu先生:はい、以前はアクセサリー作家として活動を始めましたが、他の作家も増えてきたため、アクセサリーを飾る什器を作って、セットで販売を始めました。そこからオブジェ制作に興味を持ち、作品を作り始めたんです。個性的な作品で覚えてもらえるように、オブジェ作家に転向しました。

そうなんですね!ものづくりを始めたきっかけはなんですか?
manamu先生:もともと3歳の頃から絵を描くことに興味を持ち、絵を描いていました。なので最初は絵を描くことがスタートでしたね中高生の頃には漫画家を目指して頑張っていました。

最初は、漫画家を目指していたとは意外でしたね!ここからはmanamu先生のオリジナル作品についてお話を伺っていきます。

作品1:「テーブル犬」


「テーブル犬」

まるでファンタジーの世界から飛び出してきたような、可愛らしいデザインが特徴的な「テーブル犬」。形や大きさも様々で、見ているだけで心が癒されます。

ー「テーブル犬」のデザインは実際の犬をモデルにしたものなのでしょうか?
manamu先生:デザインには特定のモデルは存在しません。制作のきっかけは、テーブルが犬になったら可愛いだろうなという発想から生まれました。もともと家具が動いたら可愛いという発想を持っていたため、そのイメージから大きさや形も様々にバリエーションを持たせ、実際にインテリアとしても使用できる大きいサイズのものも制作しています。

ーそうなんですね。色合いがとても綺麗ですが、どのように塗っているんですか?
manamu先生:粘土で形を作った後にアクリル絵の具で色を塗っています。小さいものは型を使って制作していますが、大きいものはすべて手作業で作られています。そのため、毎回少しずつ異なる個性を持っているんですよ。

ーどのような粘土で作られているんですか?
manamu先生:そうですね、大きめの作品は、ナピアという名前の、石粉粘土に近い紙粘土を使用しています。形を作った後、乾燥させてから塗装を行っています。人形やフィギュアのような小さい作品は、Grace(グレース)という白色の樹脂粘土を使用しています。この粘土は、最初に色を練り込んで均等に混ぜた後に使用しています。とても発色もよくて使いやすいです。

実際にクリエイターEXPOで「テーブル犬」を拝見しましたが、色塗りや造形など細部まで丁寧に作られていて、manamu先生の作品へのこだわりが感じられ、本当に素敵でした。

作品2:「パタリューのお庭」

「パタリューのお庭」

絵本の世界に出てきそうな可愛らしいキャラクター、キノコやお花などの色合いもとても可愛く、素敵な雰囲気が漂っています。

ーこちらの作品は、どのように制作されているのでしょうか?
manamu先生:緑色の土台にキャラクターやキノコなどの小さなパーツを差し込んで組み立てています。

ーこちらの可愛いキャラクターをご紹介いただけますか?
manamu先生:このキャラクターは「パタリュー」という名前で、モンスターの定番の、ドラゴンの赤ちゃんのような、トカゲに羽が生えたような可愛らしい存在です。

ー可愛らしい名前ですね!どのように考えましたか?
manamu先生:実は、私ではなく小さい女の子が名付け親なんです。百貨店に出店していた当時、名前がまだついていなかったのですが、作品を見に来てくれていた小さい女の子が「パタリュー」とつけてくれました。子供の発想は自由で可愛くていいですね!

ー素敵なエピソードですね!周りに生えているキノコも、とてもかわいいです!
manamu先生:ありがとうございます。以前アクセサリーを制作していた頃に、キノコをモチーフにした作品を多く手掛けていました。キノコと言えば私のイメージで認知していただいています。

後ほど詳細をご紹介いたしますが、先生が開催しているワークショップでは実際に作品を制作できるようになっています。

作品3:「チューリップ」

「チューリップ」

「チューリップ」は温かみのあるパステルカラーが印象的な作品です。お部屋に飾ると、雰囲気が明るくなりそうで素敵ですね。

ーチューリップを作ったきっかけはありますか?
manamu先生:チューリップの可愛らしいフォルムが好きで、生花だと枯れてしまうため、作品として作ろうと思ったのがきっかけです。茎や花の色も私らしい色合いで作っていて、カラフルでポップに仕上げました。作品は重みがあるので、飾る際はしっかりめの瓶に入れて飾ってみてください。

ーカラーラインナップが豊富ですが、購入する場合、色は選べるんでしょうか?
manamu先生:はい、もちろんできますよ!色を好きに指定してオーダーができます。組み合わせを自由に選べるのも「チューリップ」の魅力です。

ーそれはいいですね!でも沢山あって迷ってしまいそうです(笑)
manamu先生:そうですね、お任せいただけたら私の方で選びますよ!型などを作っていないため、一つ一つ手作業で制作しています。特にツルツルした感じを出すために、やすりを使って削る作業が大変です。ただ、その手間がある分、ご購入いただいた方に喜んでいただけたらとても嬉しいです。

色の組み合わせを考えるだけでも楽しそうですね!manamu先生のアート作品で、自分なりの配色の組み合わせを楽しむことができるのが、魅力的ですね。

ワークショップ


ここからはmanamu先生の活動についてお話を伺います。
manamu先生は、実際に作品作りを体験できるワークショップを定期的に開催されています。

ー先生のワークショップではどのようなことが出来るのでしょうか?

manamu先生:あらかじめ私の方でキャラクターやモチーフを作成して用意しています。ワークショップにご参加いただいた方には、先ほどご紹介いただいた「パタリューのお庭」のように、土台に自由にキャラクターやモチーフを刺して、自分の好きなように作品を制作していただくことができます。参加者の皆さんの作品は個性豊かで、見ているだけで楽しくて私も刺激を頂いています。

ーとても楽しそうですね!ワークショップを始められたきっかけは何ですか?
manamu先生:初めてのワークショップ開催は約5~6年前で、百貨店のバイヤーさんと仲が良かったことから、お声がけいただいたことがきっかけです。当時はまだアクセサリー作家の頃で、大人の方もたくさん参加していただきました。

ー大人から子供まで楽しめるんですね!
manamu先生:そうですね、参加される方の年齢やニーズに合わせて、ワークショップの内容を調整しています。また、ある程度のスペースがあれば開催が可能なので、個展の際にもスペースがある場合は開催しています。私1人で運営しているため、一度に参加いただける人数は10人〜15人程度になります。特にお子様の場合は保護者同伴でご参加いただいて、ワークショップを楽しんでいただけると嬉しいです。

ーワークショップの開催場所などは決まっていますか?
manamu先生:普段は関西をメインに活動していますが、お声がけいただければ東京などでも対応可能ですので、ご依頼の際はお気軽にご相談ください。

最後に

ー今後の活動予定を教えてください!
manamu先生:今年は、4月とクリスマス時期に、東京で個展を2回開催する予定です。また、11月には原宿のラフォーレでポップアップに参加する予定もあり、ちょこちょこ東京に来る予定です。将来的には東京に引っ越したいと思っています。Twitter等SNSで情報を更新していく予定ですので、チェックしていただけたら嬉しいです。

manamu先生のインタビューはいかがでしたか?実際にお会いした先生は、とても明るくて元気な印象を受けました。先生の作品は色合いや個性的なアイデアが素晴らしく、実際に見るとさらに素敵でした。今後のさらなるご活躍を心から応援しています。
manamu先生、この度は本当にありがとうございました。


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よろしくお願いします。
次回もお楽しみに!


インタビュー/記事:林 真一





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