ニャンコの目(1)無垢な目
穢れのない
ピュアな輝きを
虚空に向ける
何処を見て
何を考えるのか……?
きっと彼女は
何も見ていない
何も考えていない
【ニャンコの目】
『猫の目』と言えば、物事がコロコロと変わることの喩えとして使われる言葉ですが、それだけ猫の目は表情豊かだということでしょう。それだけ、複雑な輝きを放っているのだと思います。
私はよく猫の鉛筆画を描いていますが、最初は目を描くのがすごく苦手でした。今でも決して得意ではありませんが、よく目を観察して描くことは楽しく思うようになりました。
しかし、あの透き通った感じと、中に宿る感情を抑え込んだような輝きは、私には永遠に描けないと思っています。
そんな折、遊びで自作の鉛筆画に、目だけホンモノの写真を合成してみたら……何とも言えない雰囲気の画像が出来上がり、非常に気に入りました。
しかし、他の絵でもやってみようと試してみたら……そんなに上手くいかないことが判明しました。一つ目は、たまたま上手くハマっただけでした。
実際には、私の技量では位置や大きさや角度など、元の写真とピッタリ合うなんてことはなかったのです。そんな都合よく描けていなかったのです。当然と言えば当然ですが。
それからは、この合成画像を作る前提で描くようになりました。真っ先に目を描くようになり、何度も写真と見比べて……それまでが、いかに雑に描いていたのかを知り、多少なりとも上達に繋がるキッカケにもなったと思います。
それでも上手くいかないことも多いです。でも、ピッタリ重なる率も上がってきました。そうして出来た「目だけホンモノ」の鉛筆画に、簡単なポエムを添えてお届けするのが、本シリーズになります。
名付けて【ニャンコの目】
完全に自己満足だけのシリーズです。過去にアップしたインスタや他サイトでは、スルーに近い扱いでしたけど、やっぱり何処かに残してはおきたくて、少しずつアップしていくことにします。