「一生懸命に学ぼうとしないでレッスンに行くこと」について
何かを学ぶとは、自分自身の内面を豊かにすることにつながります。
学びへと真剣に取り組めば取り組むほど、得られるものは豊かになります。
以前よりも指が動くようになったとか、弾ける曲が増えたなど、表面的に確認できる喜びはもちろんのこと、利己心を制して練習に臨んだ経験や、謙虚に学んだ姿勢など、その人自身の魅力を高めることにつながる学びもたくさん得られます。
そうした尊いことが得られる機会へと足を踏み入れておきながら、練習を疎かにしたり、先生のアドバイスを大切にしなかったりと、自分自身でブレーキをかけてしまっていては、学びの機会がいくらあっても、心は枯れていってしまいます。
そして、枯れ木に水を与える人がいないように、ついには学びの水を注がれることのない人になってしまいます。
もちろん、人それぞれには生まれ持った素質があります。
生まれ持った素質は、重力のように、自らの思考や行動へと作用します。
重力から自由になるためには、遠心力を高めなくてはなりません。
つまり、動き続けることが大切なのです。
人間、動き続けたら、水が欲しくなります。
水を得られれば、より生き生きしてきます。
一生懸命に学ぼうとしている人とは、こうした人のことを言います。
そしてこうした人に、指導者は、喜んで水を与えます。
皆様からのサポートを大切に使わせていただきます!