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反対のことをした方が良い場合。

クレイグ・ライト著、「天才たちの隠れた習癖」で、
「反対思考」という考え方について、読みました。
残念ながら、この本は、英語版でしか出てないみたいです。
(原題:The Hidden Habits of Genius)

成しとげたいことの、反対から攻める
反対の思考をすることによって、
目標にたどり着けることが多い、とのことでした。

この本によると、
多くの天才たちは、この反対思考によって、
思いがけないアイディアや
発明にたどり着いたそうです。

ピアノを演奏する上でも、
「目標より反対のことを、した方が良い場面」ってあるかな
と考えてみたら、いくつか思い浮かんだので、
まとめてみました。

〈天才たちの習癖〉のような、奇抜なアイディアではなく
ピアノを弾く上で、
ごく普通に、行われている項目ばかりです!

他にもあったら、コメント欄で教えてください!

均等に弾きたかったら、その反対を練習する

これは、よくある練習法ですよね。
たとえば、スケールを粒をそろえて弾きたかったら、
鋭いアクセントをつけて、付点のリズムで練習します。

均等に弾くのとは、真逆!

なぜ、この練習法が効果的かというと、
付点音符で、一瞬止まることによって、
次の音をコントロールする、時間ができるからです。

レガートで弾きたかったら、音を無理してつなげない!

レガートは、音と音の間を切らずに弾くことですが、
なめらかに弾きたかったら、
指で無理して、つなげようとしない!

指では切りながら、ペダルを使った方が、
綺麗なレガートに聞こえます。

ピアノは、「幻想」や「錯覚」から
音を生み出す楽器です。

強調したかったら、わざと静かに

強調したい音は、バーンと大きく鳴らすこともできれば、
わざと、小さな音で弾くこともできますよね。

「この話は、とても大切だから、人にはきかれたくない」

重要だからこそ、声をひそめて
言う場面も多くあります。
音楽もいっしょです!

最高の演奏をしたかったら…

もう、分かりましたね。

最高の演奏がしたい時に、できる最悪なことは、
「最高の演奏がしたい」
と考えることです。

できれば、何も考えないのが良い。
さんざん練習した後に、できることは、
ただ、弾くだけ。

「最高の演奏」「ミスをしないように」
云々は、かえって体を堅くし、
欲する結果と反対になるのが常です。

自分のベストでなくても、
《セカンド・ベスト》でも十分素晴らしくなるまで
練習する
のが得策です。

ベストの演奏がしたかったら、
ベストの演奏をしようと、考えない。

他にも、『反対の方がうまくいく場合』
思いついたら、コメント欄で教えてください!

#ピアノ #クラシック音楽 #考え方 #芸術


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