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「世情」について

中島みゆきさんのこの歌を口ずさむ時がある。


※工藤静香バージョンですが前奏のアレンジが良い!


変わらない夢という信念の対立。


信念とはいっても人間の信じる事。どこかに綻びはある。


科学の時代

そこには科学のメスが突きつけられた。

突きつけられが、同時にそれは可能性に開かれていた。


いつの頃からか「科学」は積み重ねたその「重さ」によって、かえってその引力は弱まった。

科学はとても丁寧で繊細で、だから面倒くさいのに押し付けがましくふんぞり返っているようでツイテイケナイ。


そして心の時代。

科学のメスは無効になった。


だからどちらの頑固者も信念を貫ける。

怖いものなどナニモナイ。


強き信念を持つ者の周りには人が集まる。

集まって強くなる。


しかし、いかなる集団にもフチがある。

フチのものは

外の雨風にさらされ、擦り切れ、剥がされ、置いていかれる。


フチの人に守られている内は、ウチの人はアンタイだ。


だからきっとあの歌の眼差しは、

中心にいながら、同時に外へ外へと

そのフチに立とうとする者への、


波の中心でありながら

同時に砕け散る飛沫の

一粒への、

合掌となった。


令和3年8月26日 近所のコスモスに秋の気配




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