平日、町を歩いて写真を撮る際に気をつけている事。
僕は今、在宅勤務がほとんどで、平日の昼間にスーパーや郵便局へ行ったりする。
その際、昭和のサラリーマン家庭で育ったのでどうしても人の目が気になってしまう。
だったら目立たないようにすれば良いじゃないかと言われそうだけど、そんな単純な話じゃないのです。
そもそも僕は図体がデカく、だいたい人ごみの中でも頭ひとつ分飛び出しているし、写真が好きだから被写体に出くわせばちょっと大袈裟なカメラを取り出す。
そうなると、例えば地味な服を着るのはダメ。
なぜなら小学校から届く不審者情報メールでは怪しい人はたいてい黒の上下に黒のマスク。
なので僕は最近、近所の洋裁店のおじちゃんにもらった派手目の服を着て出歩く。
それから、このところの梅雨明けの空のようにあまりに良い空だったりすると、僕は上を向いてキョロキョロ歩くので、空き巣が物色しているのじゃないかと間違われそうというのもある。
上を向いて歩こうと坂本九も歌っているのに、本当に上を向いて歩いていたら、何をしているのか分からないぶん、歩きスマホより怪しい。
だからそういう時は息子を誘う。そうすれば子どもを撮っているのだと周りはだいたい思ってくれる。
息子がつかまらない時は、スーパーでネギを買う。そして袋からハミ出す感じにして持ち歩く。
だいたいネギを買っている人に悪い人はいない。
なぜか僕の頭の中では、買い物袋にネギを入れたチンピラが警官に職質されて、突如としてネギをぶちまけて逃げる映像を思い浮かべる事ができる。
たぶんそれはきっと往年の刑事ドラマの同情すべきチンピラの設定だ。
うっかり田舎で人を傷つけててしまった彼は都会に高飛びした。人ごみに紛れながら親切だが運の悪い女性の部屋に転がり込み、始めは暴力で結びついていた関係が次第に心で結びつき始めた矢先、事件を追ってきた刑事(デカ)に見つかるのだ。
で、何の話だったっけ。
そう写真好きが出歩く時に気をつける事だった。
なるべく派手な格好とネギ。
町を歩いてそういう人に会ったら気軽に話しかけてみてね。
令和3年7月20日 暑い!
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