ピアノを習い始めた
タイトル通り、ピアノを習い始めた。
30代後半、今までピアノを習った経験はない。なかなか思い切った決断をしたと思う。
ピアノを弾くことには幼少期から興味があった。
ただ、当時は今のように安価で88鍵の電子ピアノが買える時代でもなかったし、そもそもピアノを習う=家に生のピアノがあること前提だったように思う。
うちは裕福な家ではなかったので、結局私は習うことができなかった。
まぁ、もし習えていたとしても、飽き性なので子供の私では続かなかった気がするのだけれども。
子供の時にできなかったことが功を奏して(?)社会人になってからもたまにピアノやってみたいなーと思うことがあり、2年前くらいに3万円の電子ピアノを買った。
(3万円で88鍵の電子ピアノが買える時代になったなんて素晴らしい)
しかし当然楽譜など読めないので、そんな人向けの動画で練習。それとなく両手で弾けるようになり、夢中になって練習した記憶がある。
が、2〜3ヶ月程度でやらなくなった。
(夢中になったとは一体)
仕事の環境が変わり、忙しくなったのもあったと思う。
でもそんなのは言い訳でしかなくて、結局のところ、私のピアノ欲はその程度だったのだろう。
じゃあ何でこのタイミングでピアノを、というと、5歳の娘がピアノを習い始め、その3ヶ月後にやってきた発表会で親がびっくりするほど堂々と演奏をしてみせたからだ。
あの時の自信に満ち溢れた娘の表情を、私は一生忘れないだろう。
目標に向かって励み、それを達成するということはとても大事なことなんだと改めて気付かせてくれた。
純粋に羨ましい。
と同時に、私も同じ景色を見たいと思った。
発表会の舞台から見える景色を見たいということではない。自分がやりたいと思ったことを努力によって達成できた時の景色を見たいのだ。
考えてみれば、大人になるとそういう機会はあまりないような気がする。
自身の成長のためにもこれはいい機会なのではなかろうか、と考えたのである。
そしてやるなら、私は娘と同じピアノがいい。
ただ、また独学でやれば前と同じように、すぐやらなくなるのは明白だ。
なにしろ、楽譜が読めないのだ。この曲を弾いてみたいと思っても、楽譜を見ただけで「うわー」ってなるし、自分一人で勉強してまで読み解こうという気力は正直ない。
しかし私は大人なので、何をやるにしろ基礎が大事ということを知っている。
基礎ができてない状態でやっても、何となくできるようにはなるかもしれないが、ちゃんとできるようにはならない。
せっかくやるんだったら、ちゃんとできるようになりたい。
私はそれを理解できている大人なのだから、基礎が面白くなかったとしても、必要な勉強だと割り切ることができる(はず)
というわけで、娘がピアノを教わっているのだし、私も同じ先生に教わることにした。
このnoteには、教わったことやその時感じたこと、自分が練習した記録などを綴っていこうと思う。
飽き性なので、noteは割とすぐに飽きる可能性あるが……でもピアノを教わることは続けたいと思っている。
子供たちに「自分がやりたいと言って始めたことは簡単にやめないこと」と言い聞かせている手前、言ってる自分が簡単にやめたりはできないという強迫観念的なものもあるかもしれない。
もちろんやってみて「自分がやりたいのはこれじゃなかった」ってなることはあるだろう。
勉強や仕事ではないのだから、嫌々やることではないわけだし、もし子供たちが習い事を苦痛と感じているようならやめてもいいとは思っているが、今のところ行くことを渋ることはあっても、「楽しかった」と帰ってくるので、ぜひそのまま続けて欲しいと思っている。
何か一つでも得意なことがあれば、それはきっと自己肯定感を高めてくれるだろうから。
私も子供たちみたいに、できるようになった喜びを得たいと思う。
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