4月のコンサートのプログラム

今年も昨年に弾き続き、1時間のピアノコンサートを東京と大阪で予定しています。最近は、透明なものに惹かれていることもあり、今回のサブタイトルは「ピュアな響きを求めて」にしました。今日は、そのプログラム(選曲)について書きますね♪

ピュアな響き・・・といって真っ先に思い浮かんだのは、冒頭のバッハの「プレリュード第1番」です。24の調性で書かれた「平均律クラヴィーア曲集第1巻」の第1曲ですが、この曲からは神様とか宇宙とか、そんなものを感じます。それから、次のモーツァルトの「自動オルガンのためのアンダンテ」からも、モーツァルト特有の神の世界を感じます。当時のウィーンではオルゴール館があって、蝋人形が定時にオルガンで音楽を奏でる、というものも流行していたようですが、モーツァルトは晩年の貧乏生活の中、お金のために自動オルガン用の曲をいくつか作ったようです。今回の曲からは、モーツァルト特有の可愛らしさや、天上の調べを楽しんでいただけるかと思います。

あとは、今年も皆様にお馴染みの名曲を聴いていただきたい、との思いから、モーツァルトの「トルコ行進曲」、ベートーヴェンの「エリーゼのために」、ショパンの「雨だれのプレリュード」、「幻想即興曲」、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」などを入れてみました。知っている曲、というのは安心感がありますよね。皆様にはリラックスして楽しんでいただきたいです♪

それから、今年はラフマニノフ生誕150周年ということで、前から弾いてみたかったプレリュードを2曲弾くことにしました。ラフマニノフの音楽は、何といってもスケールが大きく、情感豊かでいいですね!今回、特に意図したわけではなかったのですが、プログラムにプレリュードが3曲入りました。バッハの「24のプレリュードとフーガ」に影響を受けて、ショパンが「24のプレリュード」を作り、そのショパンに影響を受けて、ラフマニノフが24曲のプレリュードを作る・・・。「プレリュード(前奏曲)」とは、自由な形式による小品のことですが、バロック時代(バッハ)、ロマン派(ショパン)、近現代(ラフマニノフ)と、その作風の変化なども楽しんでいただければと思います。

そして、今回是非弾いてみたくてプログラムに加えたのが、ラヴェルの「道化師の朝の歌」です。これは、リズミカルなとても楽しい曲で、前から憧れていました。リズムを生かしたこの手のラヴェルの作品―「夜のガスパール」の「スカルボ」とか、「クープランの墓」の終曲「トッカータ」とか・・は、本当にカッコイイですね!とても緻密に計算して盛り上げていく感じが独特です。こういうのはバリッと弾けないとカッコ悪いので(笑)、素敵に弾けるように頑張りたいと思っています♪

という感じで盛り沢山のプログラムですが、皆様には1時間聴いていただいて、清々しい気持ちや楽しい気分になっていただければ、とても嬉しいです。ご都合のつく方は、是非聴きにいらしてくださいね!皆様のご来場を楽しみにお待ちしております!!

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