味覚について~美味しいものがやめられないのはしょうがない話~
前回お話した【好き嫌い】の話。
好き嫌いには様々な要因がありますよ。というお話をしましたが、その要因のなかでもやっぱり【味覚】が1番の影響を及ぼすのは間違いないでしょう。
世の中の食べ物をよく観察すると、見た目が超気持ち悪いのに【美味しいと思い込んで食べてる物がある】と私は思ったりしています。
例えば【いちご】を初めて食べた人、結構勇気がいると思うんですよ。赤くてボツボツして…鼻みたい…なのに「ストロベリー♡」わぁーぱちぱちぱち(小さめに)とか可愛らしい名前ついてます。
果実の中ではかなりクレイジーな見た目だと私は思うのですが(笑)
他にパイナップルだって、なぜあのような鎧みたいな外壁をぶっ壊してまで食べたのか?そして「パイナップル♡」わぁぱちぱちぱち(小さめに)だよ。ゴリゴリイエローとかそんな感じの名前じゃないの、その外見(見た目で判断するのはよくないです)。
タコだってそうです。国が変われば
かなりイカれた食べ物
だったりします。
タコだけイカれたってな( ・´ー・`)どや
ごめんなさい。
でも美味しいよ。
誰かが食べて美味しいよ!と教えてくれたから美味しく食べてるわけです。
そんなわけで今回は【不思議な味覚】についてお話したいと思います。
味覚は基本的には甘み、塩味、酸味、苦味の4つがあります。ですが5つ目にうま味もいれて五味にする場合もあります。
自然界では苦味、酸味は危険な味と認識されます。それは苦味は有害物質の味であり、酸味は腐敗物の味だからです。
逆に甘みは殆どの場合は美味しく感じられるはずです。
それは前々回お話ししましたが、ブドウ糖はエネルギー直結するからです。
甘いものには中毒性がある事は科学的にも認められていますが、そりゃそうなのです。甘いものを欲しがるほうが人類の生存に間違いなく有利だったからです。
と聞くと人間の進化は環境に適応するために能力を獲得してきたと考えれられますが、実は違います。
進化に対して人間の遺伝子は【ランダムに方向性を変えてきた】と考えられています。その中で生存に有利だったものが生き残り、他のものは自然淘汰されて現代の人類に至ったと考えられています。
ですので、苦味が好きな人も酸味が好きな人もいたでしょう。
でもエネルギー不足で戦いに負けて亡くなってしまった…かもしれません。
現代は狩猟採集の時代に比べたら食べ物が豊富であり、命の危険も少ないですね。甘いものを嫌い、苦味や酸味を好む方も沢山います。
確かに簡単に手に入るもので、苦味や酸味を感じる食物が危険なことは少ないです。
でもなぜ甘み以外の食物も好きになれるのか?
人間は【美味しい】と感じるものを食べると脳内にベンゾジアゼピンやβエンドルフィンという物質が放出されます。
ベンゾジアゼピンは抗不安、鎮静に作用する物質です。
βエンドルフィンは鎮静、多幸感に作用する物質です。
その2つが【美味しい】という感覚を増強させてくれるので、苦味も酸味も好きな人には【美味しい】と感じされてくれるようになりました。
そして美味しいもの目の前にしたとき、ドーパミンという【食べたい!】という行動の動機付けになる物質が放出されるといわれています。
さらに脳内に食べたい気持ちを亢進させる様々な物質が放出されるそうです。
これらの体内の仕掛けは狩猟採集の時代には生存のためになくてはならない仕掛けでしたが、現在はどうでしょうか。
ある特定の悪い食生活から抜け出せなくさせている要因の最たるものでしょうね。
精神を落ち着けるために【美味しい】と感じるものを食べる。
でもこれはある意味仕方ないのです。だってにんげんだもの。
人間の脳内の仕組みが、狩猟採集の時代からの仕組みがそうさせるのです。なので、体に悪いもの…甘い物がやめられないのは仕方がないのです。
それより
ストレスを溜め込ませる社会が悪いのです。そしてストレスを溜め込ませる体質になってるのが悪いのかもしれません。
ストレスを緩和させるために漢方薬という手がありますよ←宣伝ですw
おしまい
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