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2021/07/12_コロンビアでの医療大麻

こんにちは!
フィシスノア・クリニックです。

今回は…あえてコロンビアの医療大麻について書きたいと思います。

コロンビアの医療大麻は、2015年に合法化されています。
その後、2020年には国産大麻が治療薬として使用を開始されました。

現在390社ほどが存在するとされています。
外国資本も入って、市場もますます拡大するでしょう。


コロンビアの医療大麻には様々な規制があります。
医師の処方を前提として、成分を抽出した「液体」ないしは「錠剤」として販売されます。
乾燥大麻自体の処方は原則禁止なのです。

当院でも、世界的な医療大麻合法化・処方薬の選択肢の一つとして製薬会社の講習を受けました。
全部で130時間に及ぶ講習では、医療大麻の成分・作用機序など基礎的な部分から始まり、各製品の特長や診察・処方ロールプレイングでしっかりと医療関係者への教育をしていました。

正直、これが結構大変でした・・・。
診察ロールプレイングでは、患者役の人がそれぞれの症状を訴えていきます。医師は各患者に合わせて適切な製品を選ぶことはもちろん、過去の薬物等の依存傾向を問診により見極めることなどを、テストされます。

この講習を終えると、医療大麻の処方ができるようになります。

「なんだか危ないんじゃ…」と最初は私も感じていました。
しかし、講習を進めていくと医療大麻に関する「誤解」を多く持っていることに気づきました。

「もしかして、適切な使い方をすればとても良い効果がある?」
「もしかして、原因不明の痛みなどへの治療の幅が広がるのではないか?」

事実、不安症や不眠症・慢性疼痛・ガンなどの難しい病気に対して効果が大きいとされており、これらの症状に苦しんでいる人には朗報であることは間違いないと思います。

ただ、講習ではこうも言っていました。

「医療大麻は、奇跡の薬では決してない」

まだ、臨床研究が世界中で進んでいるものであるということです。
この世になんでも治る薬などは存在しないですし、薬は手助けにしかならないのです。

ですから普段からの体調管理が一番大事なのです。
適切な食事と適度な運動を心がけていきましょう!


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