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これだけ!在宅鍼灸師が知っておきたい食生活のマネジメント

みなさんこんにちは!在宅専門鍼灸師のてっちゃんです。

新人鍼灸師や鍼灸学生に向けて在宅の臨床現場で必要な情報をわかりやすく発信しています。

さて、今回は鍼灸師は馴染みの少ないテーマ「食」です。在宅現場ではそもそも気にしてすらいない人も多いのではないでしょうか。

鍼灸師が好きな人も多い「食養生」といったものとはまた異なり、「栄養」的観点からの話になります。

実はボク自身も決して学んできた訳ではなく、正直ざっくりとした理解しかしていないので苦手分野です。

1.知ろうと思ったキッカケ

シンプルに言ってしまうと「興味がなかったから」に尽きますw

これまで栄養学は学生時代に学んできましたが、授業も教科書的なものばかりで自分が学ぶべき必要性はイマイチ感じていなかったのは大きいです。

また、整形外科という現場では「痛み」がメインターゲットであり、食事については
「甘いもの食べすぎないでくださいねー」
といった超よくある誰でも使うワードくらいしか言っていませんでした。

そんなボクにも転機となった出来事が。。

2.3年前に、在宅専門の管理栄養士さんが地域の医療介護従事者向けの「栄養管理に関する講座」をやってくれた時に、ボクは会場が近かったので軽い気持ちで参加しました。

その時の講座の内容がめちゃくちゃ面白く、「在宅に関わる鍼灸師は知っておかないといけないんだな」ということをビシビシと痛感させられました。

2.なぜ在宅鍼灸師に栄養の知識が必要なのか

在宅現場で働いている皆さんはめちゃくちゃ納得してくれると思うんですが、この事実を聞いてどう思いますか?

在宅の療養高齢者の70%は低栄養 or 低栄養リスク持ちである

言われてみれば、ほとんどの患者さんは低栄養or低栄養リスク持ちなんですよね。
また、在宅の高齢者は唾液の分泌が低下し、味覚細胞の低下にもつながり、結果として味覚が低下しやすいとも言われています。

そうすると食事そのものが美味しく感じないし、食べることが楽しみではなくなってしまいますよね。

若い人には想像もできない。。

ボクなんかは食事の時間が生きてて唯一の楽しみ、、くらいワクワクの時間なので美味しく感じない食事なんて悲しすぎます。

また、在宅現場では糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病を抱えている方も多いため、ほとんどの患者さんは栄養管理が必要な状態であると言えます。

しかし、その管理をする人が実際ほとんどいないのが現状です。管理栄養士さんが在宅現場にいることはほとんどいないため、僕たち鍼灸師も栄養を管理する医療従事者の一人であるしかないんです。

3.まずはここを押さえておこう!

そんな低栄養の患者さんに確認することとして 「食事内容がどんなものか」を確認すると思います。

ここで重要なポイントとしては「1口しか食べてなくても患者さんは食べていると言う」という点です!w

これあるあるですね。。

食事内容を確認するときは
「何を食べたか」だけでなく「どのくらい食べたのか」の確認も大切!
その他のあるある事例です

⚫︎在宅では一人暮らしの人も多く、低栄養によってフレイル状態に陥り要介護へとつながる人も多い
⚫︎二人暮らしの人の場合、食事の配達サービスを二人で分けている事もある
⚫︎糖尿病の方は必要以上に制限している人も多い
⚫︎在宅酸素療法患者さんも消費カロリーが多く低栄養になりやすい

このような事例に鍼灸師が対応すべきこととしては、
・食事の調達ができているか
・体重の変化

低栄養かどうかの予防チェックポイントもあるのでこの5つはおぼえておきたいですね!

【低栄養予防checkポイント】
①6ヶ月で2-3kg減少
②血清アルブミン3.5/dl未満 栄養状態の指標で、脱水や感染症があると高くなりやすい
③血中総コレステロール150mg/dl未満
④1/4以上食事を残す
⑤BMI18.5未満

これらは日々管理したり、血液検査の結果などからも把握できるので押さえておきたいですね。


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