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ボクがHAMTライブラリで書いている記事一覧

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HAMTライブラリで書いている記事一覧です。有料(月額1,000円)なので購読している方のみ見ることができます。 ■書いているコンテンツ ⚪︎フィジカルアセスメント ⚪︎運動療法 ⚪︎…
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#訪問鍼灸

在宅鍼灸師が地域で活躍するためにすべきこと

みなさんこんにちは。HAMTライターのてっちゃんこと白石です。 今回は地域で活躍したい在宅鍼灸師に向けた記事になります。 最初に皆さんに質問です。 1.在宅鍼灸師の皆さんは、なぜ在宅医療の現場に進むことを選んだのでしょうか?在宅鍼灸師が在宅医療の現場を選ぶ理由って、実際に色々な方から聞いてきましたが本当にたくさんあるんです。 まず、「高齢者医療に興味がある」という理由が圧倒的に多く、高齢者の生活の質を向上させるために、鍼灸の技術を活かしたいと考えているそうです。 また

オーラルフレイルに鍼灸師ができることって?

こんにちは。てっちゃんです。 ”フレイル予防シリーズ”第4回となる今回は『オーラルフレイル』について解説していきたいと思います。 第1回『フレイルの全体像』の記事はこちら👇 第2回『フレイルの概念』の記事はこちら👇 第3回『社会的フレイル(概念編)』の記事はこちら👇 第4回『社会的フレイル(実践編)』の記事はこちら👇 1.鍼灸師がオーラルフレイルについて知っておくべき理由皆さんは「オーラルフレイル」という言葉を聞いたことはありますか? 在宅医療に携わる鍼灸師であれ

社会的フレイルに鍼灸師ができることって?

こんにちは。てっちゃんです。 ”フレイル予防シリーズ”第3回となる今回は『社会的フレイル』について解説していきたいと思います。 第1回『フレイルの全体像』の記事はこちら👇 第2回『フレイルの概念』の記事はこちら👇 第3回『社会的フレイル』の記事はこちら👇 1.社会的フレイルに陥る7つの原因前回も紹介した柏ステディによると、社会的フレイルの項目について全18項目を評価した結果、7項目の社会的な要因が介護認定リスクを高めることがわかっています。 上記の項目をご覧になっ

社会的フレイルに鍼灸師ができることって?

こんにちは。てっちゃんです。 ”フレイル予防シリーズ”第3回となる今回は『社会的フレイル』について解説していきたいと思います。 第1回『フレイルの全体像』の記事はこちら👇 第2回『フレイルの概念』の記事はこちら👇 1.2040年に向けて75歳以上を目指す施策”健康寿命延命プラン”社会的フレイルについて言及する前に、国全体としてもフレイル予防の重要性に関する施策を掲げているのでご紹介しておきます。 2019年の「第2回2040年を展望した社会保障・働き方改革本部」にお

フレイルの概念って1つじゃない。在宅鍼灸師にとって必要な評価とは。

こんにちは。てっちゃんです。 ”フレイル予防シリーズ”第2回となる今回は『フレイルの概念』について解説していきたいと思います。 第1回『フレイルの全体像』の記事はこちら👇 フレイルの概念と聞くと、ほとんどの方がイメージするものとして『要介護状態の一歩手前』を想起されるのではないでしょうか。 しかし実際は、フレイルに統一した概念がある訳ではなく、複数の概念が存在しています。 これを機会にフレイルの概念についても学びを深めていきましょう。 また、9/6に購読者限定無料フ

フレイルの全体像を掴もう。未病との違いと診断基準を考える。

こんにちは。てっちゃんです。 今回からは高齢者医療に携わる鍼灸師として、フレイルについて解説していきたいと思います。 なぜ今フレイルなのか? 在宅医療に携わっている方であれば既にご承知の方も多いと思います。ただ、正確に答えられるかと聞かれると理解が曖昧な方も多いのではないでしょうか。 早速ですが質問です。以下の5つの質問に回答できる方はこの記事を読む必要はありませんので、概要は十分理解しているレベルだと思います。 上記の質問にサクッと回答できなかった方は、これを機会に

患者にとって”真に必要なこと”。3つのステップで見つけ出そう。

こんにちは。てっちゃんこと白石です。 問診シリーズもあっという間に4回目となりました。 これまでに、ステップ1-3では、「入室してからご挨拶し、症状の全体像を掴む」という段階まで解説してきましたが、今回はいよいよステップ4! ここからは各論に入っていくので、「いわゆる問診っぽい話」をしていきたいと思います。 「じゃあ今までの話は問診じゃなかったのかよ」 という皆さんの心の声がここまで届いてきそうですが、むしろ前回までの記事の方が”問診の本質”を突くような話でもあります。

問診のカギは”声かけと沈黙”。思ったよりも会話を引き出せないあなたへ。

こんにちは。てっちゃんこと白石です。 問診シリーズもあっという間に3回目となりました。 前回のステップ1-2では、「入室してからご挨拶するところまで」という問診の前段階について解説してきましたが、今回はいよいよステップ3! ステップ3”抽象”のフェーズとは、上記の説明にも記載しているように、 「問診を通してお困りの症状の全体像を掴む」 ということを目的としています。 要するに、”問診の総論”みたいなもんです。 「そんなの当たり前やん」と言ってしまえばたしかにそれまで

在宅での問診力は超重要。臨床現場で問診が上手くいかずに悩んでいるあなたへ。

こんにちは。てっちゃんこと白石です。 前回からスタートした問診シリーズ。 「問診のクセに問診してないじゃん」という批判覚悟で作った第1回目の記事でしたが、思ったより反応が良かったのでホッとしました。。 購読者の方からのご意見もいくつか紹介しますね👇 さて、今回は2回目となる今回は"信頼"のフェーズについて話を深めて行きたいと思います。 1.信頼フェーズとは何か問診は前段階でいかに”話したい相手”と思わせるかが問診をより良いものにするかの成功の秘訣でもあります。 ”

問診に”印象”って必要なの?在宅鍼灸師に最低限必要なマナーとは。

こんにちは。てっちゃんこと白石です。 今回から新シリーズ! 問診について複数回に分けて連載していきたいと思います。 問診にはどのような流れがあるかというと、以下のような5つのステップがあると考えています。 この図を見てみると多くの方は3〜5のようなスキルばかり専門的に学びがちではないでしょうか。 また、 「印象とか問診とは関係ないんじゃない?」って思うかもしれませんが、実は1と2がめちゃくちゃ大事です。 ”印象”や”信頼”のフェーズは学校教育や臨床現場でも学ぶ機会が

患者さんが腕や手の痺れを訴えてきた時、あなたならどうやって推理しますか?

こんにちは。てっちゃんこと白石です。 卒後1年目の皆さん、おめでとうございます! 新年度を迎え、卒後1年目の鍼灸師にとっては不安でいっぱいの中、臨床に臨んでいる方も多いのではないでしょうか。 ボク自身、新卒1年目23歳の春は、毎日生きている心地がしないくらい緊張しっぱなしで、患者さんに触らせて頂くだけで手が震えていたことを思い出します。 正直当時は”臨床推論”という名前を聞いたことがある程度で、ROMやMMT、整形外科的テストを「ただやるだけ」で検査結果からどのように統

ICFモデルを用いた在宅鍼灸臨床過程の展開〜ICFの臨床への活かし方〜

ども、HAMTライターのてっちゃんです。 これまで2回に渡り在宅医療の領域に関わる鍼灸師にとって欠かすことの出来ない「ICF」について解説してきましたが、いよいよ最終回となりました。 前回の記事では”ICFの特徴”について解説しましたね。 いきなり臨床応用に関して勉強しても表面的なものになってしまうので、前回の記事を読んでない方は必ず先にこちらをご覧くださいね👇 さて、今回は「ICFの臨床への活かし方」という具体的な実践に関する内容となっています。では早速いってみよう!

ICFモデルを用いた在宅鍼灸臨床過程の展開〜ICFの特徴〜

ども、HAMTライターのてっちゃんです。 前回から始まった在宅医療の領域に関わる鍼灸師にとって欠かすことの出来ない「ICF」について、今回も解説していきたいと思います。 前回の記事では”ICFってそもそもどんなものなの?”といった成り立ちや歴史について解説しました。いきなり特徴や臨床応用に関して勉強してもICFの魅力ってイマイチ伝わらないので前回の記事を読んでない方は必ず先にこちらをご覧くださいね👇 さて、今回は「ICFの特徴」という3回シリーズの中では最も核となる回です

ICFモデルを用いた在宅鍼灸臨床過程の展開〜ICFの成り立ち〜

ども、HAMTライターのてっちゃんです。 今回からは在宅医療の領域に関わる鍼灸師にとって欠かすことの出来ない「ICF」について3回シリーズで解説していきたいと思います。 ICFICFと言っていますが、ICFが意味する真の狙いがなんなのか、あまり理解していない方も多いのではないでしょうか。 実際、ICFの話をこれまでに鍼灸師や鍼灸学生に向けて講義した時も”名前を知っている”程度が殆どで、そもそもこんな概念的なものに興味がないと思います。 実際、正直いうとICFの話をしてい