【第11回】キッズ年代に必要な重心の移動を伴う9つの動作とは?
【キッズ年代に必要な重心の移動を伴う9つの動作とは?】
U-12専属プロフィジカルコーチ鎌田氏が、前回は【キッズ年代に必要な平衡系動作とは?】について、コラムを掲載しました。今回は【キッズ年代に必要な重心の移動を伴う9つの動作とは?】についてお伝えしていきます。
幼児期に身につけておきたい重心の移動を伴う動作は9つあります。そこで、今回は9つの動作(移動系)に特化して、具体的な動作とトレーニング内容について、お伝えしていきます。
【キッズ年代に必要な重心の移動を伴う9つの動作とは?】
1. 歩く
2. 走る
3. 登る
4. 跳ねる
5. 跳ぶ(垂直に)
6. 泳ぐ
7. くぐる
8. 這う
9. 滑る
【具体的な動作とトレーニング内容について】1.2.『歩く』と『走る』
『歩く』とは、すべての足が同時に地面から離れる瞬間を持たない動作をいい、『走る』とは、その逆で足が同時に地面から離れる瞬間がある移動方法をいいます。『歩く』から『走る』動作を身につけさせる上で良いトレーニングは、『電車ごっこトレーニング』です。まずは縦1列になり、列車をつくります。次に、先頭の子を車掌さんとして、各駅列車から始まり、準急、急行と少しずつスピードを上げて動いてもらいます。ときに、はぐれてしまう友達を駅のホームに見立てて、救出してくことも仲間意識を高める上でとても大切です。
3.登る
『登る』とは、高いところを移動する、一歩一歩地を踏みしめて上がることです。『登る』力を高めるには、『階段トレーニング』が良いです。日頃からエレベーターを使わずに、階段を使って登ったり、降りたりする力を高めていきましょう。
4.5.『跳ねる』と『跳ぶ(垂直に)』
『跳ねる』とは、反射的に勢いよく飛び上がることで、『跳ぶ』とは、地面を蹴って高くあがることです。『跳ねる』と『跳ぶ』力を鍛えるには、『バージャンプトレーニング』です。バーがない場合は、マーカーやコーンなどを利用して、あらゆる高さの障害物をつくり、その上を跳ぶトレーニングを行っていきましょう。
6.泳ぐ
『泳ぐ』とは、手足を動かして水中を進むことです。『泳ぐ』力を伸ばすためには、やはり『水泳』です。水の中で上肢と下肢をなめらかに動かさなければ、前へ進んだり、下へ潜ったり、後ろを進んだりすることができません。自分の身体を自由に操る力を鍛えるには、『水泳』はとても効果的です。
7.8.『くぐる』と『はう』
『くぐる』とは、物の下や狭い 間・中を、姿勢を低くして通って向こう側へ出る。また、門やトンネルなどを通り抜ける。『はう』とは、手足を地面・床などにつけて進む。腹這いになって進むことです。『くぐる』と『はう』を同時に鍛えるためには、『氷鬼ごっこ』が有効です。まず、鬼を決め、鬼に捕まったら氷になります。次に、氷になったお友達を助けるには、そのお友達の股をくぐると氷が溶けて復活できます。とても楽しく鬼ごっこの一つです。
9.滑る
『滑る』とは、物の表面をなめらかに移動する。『滑る』力を鍛えるには、『スケート』や『インラインスケート』でのトレーニングが有効です。スケートボードやスノボー、スキーなども滑りながら、バランスをとり移動するので、自分の体重をコントロールするトレーニングになります。
以上が、【キッズ年代に必要な重心の移動を伴う9つの動作】になります。
U-12専属プロフィジカルコーチ
鎌田豊
【所属】
○鎌田豊公式オフィシャルサイト
○ワセダJFC代表兼監督『小学生サッカーチーム』
○国分寺キッズアカデミー『かけっこ&サッカークラス』
http://kokubunji-kidsacademy.com/
【資格】
アジアサッカー連盟公認フィットネスライセンス レベル1(アジアで初となるサッカーに特化したフィジカルコーチライセンス)
日本サッカー協会公認A級U-12コーチライセンス
日本サッカー協会公認Gk-LEVEL1コーチライセンス
中学高等学校保健体育第一種免許
スプリントコーチ