ゴールスプリント

ゴールスプリントをするには当然そこまで残っている必要があります。
ゴールスプリントまで残れない選手は残れるような練習をする必要があります。
そうは言ってもレース中はアタックやらブリッジやらコーナーの立ち上がりやらで様々な能力が求められます。
そんなにスプリンターとやることが違ってくるとは思いません。
そんなこんなで晴れてゴールスプリントまで残れる選手になったとします。
めちゃくちゃ脚が残っていればいいのですが、そんなことは珍しいでしょう。
じゃあゴールスプリントで勝てるようにするにはどうすればいいの?となります。
大きく分けて二つの考え方があると思います。
くたくた状態でスプリントの練習をするか、サラ脚でスプリントの練習をするか。
simulationVSstimulationってやつです。
レースの時にサラ脚なんてことはないから疲れた状態でスプリントの練習をするべきだと考える人もいます。
わかったらんでもないですが正しくはないです。
今以上にスプリントそのものが速くなることはないでしょう。
なんならそのうち遅くなりそうです。
やるなら十分な休息を取りつつスプリントの練習をした方が良いでしょう。
でも本番はサラ脚でスプリントしないじゃん?という人は必ず現れます。
そりゃそうなんですが、それなら後半まで脚が持つような練習をやればいいのです。
疲れた状態でのスプリントはレースの時しかしてはいけないとは言っていません。
それぞれに効率よく向上させる方法があるからそっちにしたらと言っています。
ウエイトトレーニングで例えると、その人のスクワットの1RMが100kgとします。
1回しか挙げられない重さ(1RM)を上げる時の速度は0.3m/secくらいです。
60%の強度(60kg)だと初めは0.8m/secくらいで挙がりますが、限界反復の手前だと1回しか挙げられない重さを挙げる時の速度と同じ0.3m/secくらいになります。
1RM挙上時と60%の強度の限界反復手前の時の速度は同じ速度だったとしても刺激したい要素は全く違ってきます。
どっちも頑張ってはいますが。
筋力を効率よく向上させようと思ったら70%以上でトレーニングをしたいので、そもそも60%では足らんということです。
しんどいけど。
かえってわかりにくくなったかもしれませんが、スプリントを向上させたかったらそれなりの強度があるということです。
それ以下でやっててもスプリントそのものは向上しませんよと。
こんなことを書いても、レースはしんどいところからのスプリントだからという人がいなくなることはないでしょう。


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