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Vải thiều

絵文字はサクランボですが、内容はライチ(vải)です。放置しているブログで書けよ、と自分ツッコミを入れたくなるほど長文です。
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ベトナムのライチの名産地といえばハイズォンで、元々中国の韶州(広東省北部?にかつてあった地名)から港町ハイフォンにやって来た商人たちが、果肉を食べた後に地面に捨てたライチの種を、1人のベトナム人が拾って自宅のあるハイズォン省タインハー(Thanh Hà)区タインソン(Thanh Sơn)村に持ち帰り庭に植え、3本生えた内の1本を選んで残し、ついた実を収穫したのが、ベトナムにおけるライチ栽培の始まりだと言います。韶州(Thiều Châu、ティェウチャウ)から来たライチの種だったので、ヴァーイ・ティェウ(vải thiều)と呼ぶ。ライチの中では小粒で、丸い形が特徴。なお、上記のファーストライチツリーは今もなおタインソン村に残っているそうです。樹齢200年。
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このvải thiều、現在はタインハー区以外にも同省チーリン(Chí Linh)区や、バクザン省ルックガン(Lục Ngạn)区で特に多く栽培されており、今回訪れたのはルックガンのライチ市場です。絶対1人だと行かない場所なので、越南写真倶楽部様様でございます。
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朝5時に出発、午前7時過ぎに市場に到着。市場として建物があったり場所が取られているというわけではなく、大きめの通りの両側に並んだ民家や小売店が朝だけ取引所化して、吊り秤や台秤でライチを計量し、それぞれの場所から後ろに大量のライチを載せた(それこそ真っ直ぐ走るのが困難なほどの!)バイクが走りでる、という感じで、ライチのオフシーズンは本当に普通の、よくある田舎の大通りなんだと思います。
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市場の、川を挟んで向かいにはライチ農家が軒を連ねており、そこからやはり大量のライチが、バイクで橋を渡って運ばれてきます。この橋、鉄骨のガタガタした橋で、ライチの重量のせいで橋の終わりの段差が越えられないバイクなどもいるため、市場側には動けないバイクを後ろから押す人がいます。有料。1人5000ドンとか言ってたかな。外国人が集まって写真を撮るのが珍しかったようで、「記者か?」と聞かれたり、照れ笑いを浮かべられたり。嫌がられたり、撮影を止められたりとかは無かったです。
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橋を渡り、建ち並ぶ農家へ。新築の綺麗なお家が数軒並んでいて、ライチ御殿と呼ぶ。多分地主とかなんじゃないかなー。一軒の農家にお邪魔し、「試食してもいい?」と聞くと、たわわになったライチの木の枝をバキッと折って、私たちのグループにくれました。10粒とか20粒普通にくれてびっくり。今年は豊作で、採っても採ってもまだライチ、という状態なのです。ハノイで見るより鮮やかな赤をした皮が印象的。実は言うまでもなく甘くジューシーで、ハノイで食べるものより食後に口に残るザラつきのようなもの(私感じるんですけど、他の人はどうなんだろう)も一切なく、ただただ美味しかったです。
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それにしても畑が広い!中にはザボンの木もありました。他の家だとジャックフルーツがあったりもしましたが、やはり一番多かったのはまだ実の小さな龍眼。ライチのシーズンが終わりランブータンが出た後、龍眼が主役の季節がやってきます。なお、ライチもランブータン(ベトナム語でチョムチョム。可愛い)、龍眼すべて陽の果物なので、食べ過ぎ注意です。
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最後に、見学させてもらった農家さんからライチを売ってもらって、終了。1束2万ドン。1束あたり2kg強。
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果物に興味がないので昨年はスルーしたんですが、行ってみてよかったー、楽しかったです!ものすごく暑かったけど!到着直前に雨が降ったのでライチの樹が瑞々しくって、それも良かった。ライチは昨日のうちに皮をむき、種を取って冷凍しました。お茶に入れたりヨーグルトに入れたり、楽しみ♡
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