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傾聴って何をやってるの?

傾聴って何?


傾聴ってなにしてるの?? ただただ相手の話を黙って聞く・・そう思っている人も少なくないと思います。確かに黙って聞いている割合は相手以上にあります 。でも実は相手に対して外面的に行う傾聴よりも、自分自身の内面で行っている傾聴の労力の方が多いかもしれません。その内面で黙っている間になにを行っているのか、そこがなかなか大事なことなので、今日はその内面的傾聴の大筋を分かち合えたらと思います。即商売の現場に役立てられたら嬉しいです。文章化すると伝わりづらいところも多いと思いますが、よろしくお願いします。

内面で行っている傾聴は3つあります。自己一致と承認と受容です 

自己一致

自己一致と承認と受容、どれも外面的に相手にも行う技術でもありますが、実は自分自身に行うものでもあったのです。一つ目の自己一致とは、快も不快も自動的に湧き上がってくる感情に気づいて、そのままでいられること、それが自己一致です。よくあるのが 「え?!何それそんなわけないじゃん・・」や 「はぁ?それってどういうこと?イライラする・・」 などの疑問や葛藤をもっている状態を堪えきれずに相手に伝えてしまうこと、そうすると自己不一致状態で相手と関わってしまうことになります。それは相手が商品やサービスを購入するなど、行動を促す関わり方ではなくなってしまいます。自己一致している内面的傾聴の自己一致とは、疑問や葛藤という不快感情も快感情もそのままの感情に気づいている状態で、「とはいえどうなんだろう?」と、相手に意識を傾け続けられる状態を自己一致や純粋性がある状態と言えます。まず相手から向けられた態度や表現の情報によって、どのような感情が自分に湧き上がってきたとしてもそのまま受け取ることが、内面的傾聴の入り口となります 

承認

感情を受け取った後は、2つ目の承認に入ります。ここでいう承認とは、自分の受け取った感情を認めることです 。「この感情は何を大事にしていたから湧き上がってきたのだろう?」 「この感情はどこからやってきたのだろう?」と 、生み出された感情の源を捉えていくことが承認になります。例えばそれは不安や恐れを避けたかった・・や認めて褒めて欲しかった・・など 一般的にいう価値観や個性・世界観という場所を捉えることになります 

受容

生み出された感情を切り口にして、価値観を認めた後は3つ目の受容です。外面的傾聴から内面的傾聴に入っていくきっかけとなる疑問や葛藤などで、瞬間的に湧き上がる感情を捉えて、その感情の生み出し元である価値観までのストロークを内側で捉えていく、その一連を捉えていることそのものが受容しているといえます。これを瞬時に行っていながら意識を相手に傾け続けている状態が自己一致でもありますので、とにかく深く自分自身でいられる状態をいかにキープしていくか、それが内面的にも外面的にも傾聴がうまくいっているかどうか肝になるところです。

まずは「自己一致、自己一致」と 頭の中で繰り返しつぶやいていくと、自己一致とは何か、が 感覚的に感じられることがあると思います。

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