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身体の声を聴く 太極拳との出会い。

中国語のドラマにハマったのは音楽からですが、その根っこにはブルース・リーやジャッキー・チェンが流行っていた子供時代の経験が大きくかかわってるように思います。なので、再び見始めるようになって、近くの中華料理店で無料中国語講座があるというので通いだしてすぐに、あ、太極拳を習いたいと思いました。

中国語を習いたい人や中国のドラマが好きというような方々の中に太極拳を習われていらっしゃる方は一般よりも多くて、無料講座にいらっしゃっている私よりご年配の方々が、だったら私たちの習っているところでご一緒しませんか?と誘われたのが今の先生。

どんな習い事も教えて下さる方との相性やお教室の仲間とかそういうものが大事で、特に太極拳のようなものは武術系と健康体操ですという系統といろいろあって、すでに60歳の声を目の前にしていたので、もう武術系は無理だなと思って健康体操系が良いな、でも、見分けがつかないなと思っていました。それが70代80代の方からのお誘いこれは大丈夫だと思って習いだしてそれから10年以上たちました。

大事なのは無理をしないこと。これは70代80代になるとどうしても体調が悪い日が出てくるけどそこを無理しすぎない。でも、出来ることがあればそれだけでもやり続ける。身体の中を自分で見て感じて、今の自分の状態を感じてみる。そして、身体に調子を聴きながら動いてみる。

おかげさまでぎっくり腰で全く動けなくなった時もお仲間の方が重い荷物を持ちすぎて方が上がらなくなった時なども結局はお医者さんなしで治ってしまっています。

もちろん、ウィルス性の病気とかではなく、あくまで筋を傷めたとかそういう時だけですが、体を整える方向に動かしてみる。軽く自分の手で痛いところなどを押してみる、擦ってみる。この時に大事なことは伸ばし過ぎない、押しすぎない、気持ちよく動ける範囲から少しだけ動かして様子を見ること。

動かして攣りそうになったり、痛みを感じたら、緩めてみて、それからもう一度やる。そして、もう一回身体と対話する。そしてある程度やったらやめる。回数もやりすぎないこと。

若い時からいろいろな運動、そして、気功、YOGAなどなどを学ばれた先生の最終的に行き着いたところが、太極拳で内観(身体など自分の内側を眺め感じること)だそうです。競技や武術ではなく長く健康に過ごせるための太極拳だそうです。

ただ、武術ではないと言っても内観をするのである程度気功に近いこともしますし、太極拳の理論も知らないといけません。ただやみくもに見様見真似でやっても、その動作のどこが肝なのかわからないと効果は出ないと言われますので、ちょっとだけですが中国語で書かれた理論も学んでいます。

10数年たって、もうあのお店もなく、無料の中国語講座もなく、私たちの通っていた小さなカルチャーセンターもなくなって今は仲間の方々と月に4回近くに場所を借りて学んでいます。

どんなものも同じですが、やっていて心地よいものと出会って楽しく過ごせるのは楽しいものです。建物の一室を借りて先生に今まで通りのレッスン料を払って、結局カルチャーセンターではなくなった分少しお安くなって、のんびりとしたテンポですが今の私にはぴったりで出会えて良かったなと思っています。欲しかった「太極拳問答」の日本語訳本も手に入りましたし、またそんな話もそのうちに。。。多分週1ぐらいのテンポで続けられたら良いなと思っています。


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