旅をしなくなって、もっと写真が好きになった
僕は旅が好き。
行ったこともない街に行って、歩いたり、ちょっと疲れたらコーヒーを飲みにカフェに入ったり。
もちろん、手にはカメラ。バックパックを背負って。
少なくとも年1回はどこかの国へ旅をして、写真を撮っていた。
胸のバックルを締めると気持ちが引き締まる。旅先という名のアウェイ。ここでは僕は孤独。頼れるものは、背中に背負ったリュックの中身だけ。
コロナになって、もうしばらく海外に行くことはなくなった。でもカメラを手に、街を歩いていると、ふと旅をしているような錯覚に陥る。
旅で写真を撮っていた時は、年数回の旅の時以外はほとんど写真を撮らなかった。
今はどうか。
いつもカメラを手に、どこかしら10分でもいいから歩いてとか、いつもの場所でとか、毎日1枚でも撮っているような気がする。特にどこにもいけなかったとしても、毎月どんなに少なくとも500。だいたい1000枚ぐらいはシャッターを押している。
カメラを手に、世界を彷徨う時間。
それが、旅で感じるさまざまな感情を思い起こさせる。場所はどこだっていい。ニューヨークであろうが、ヤンゴンであろうが、東京であろうが、自宅の周りであったとしても、それは大事な旅の時間となりうる。
僕はもっと写真が好きになった。
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