[読書日記]もっと!愛と創造、支配と進歩をもたらすドーパミンの最新脳科学
もっと!愛と創造、支配と進歩をもたらすドーパミンの最新脳科学
(原題:THE MOLECULE OF MORE)
著 ダニエル・Z・ブライアン
マイケル・E・ロング
訳 梅田智世
Netflixのオードリー若林正恭さんと星野源さんの番組『LIGHTHOUSE』エピソード3の中で星野さんが言っていたドーパミンとセロトニンの話がとても印象に残っていた。
自分でも調べてみたいと思っていたところに、星野さんの会員サイト『YELLOW MAGAZINE+』に掲載のLIGHTHOUSE座談会で聞き手を務められた、ブックコーディネーターの内沼晋太郎さんが多分星野さんが読まれたのはこれではないかと本書をおすすめして下さっていたので飛びつきました(笑)
結論から言うととても面白い本でした。
「はじめに 上と下」のイントロダクションが非常にわかりやすく、ここでまず掴まれた。
この下に見える世界と上に見える世界をそれぞれ統制している化学物質がH&N(Here&Now)物質とドーパミンであると、本書は述べている。
そしてH&N物質のひとつがセロトニンである。
ドーパミンの最新脳科学と言うタイトル通り、愛や依存症などのテーマについてドーパミンが及ぼす影響を科学的視点からわかりやすく解説している。
興味深かったのは政治や進歩といったテーマ。
保守とリベラルの脳の違いや移民への反応、また人類の移動距離や移住についての内容は、島国生まれのDNAを持つ私にはそもそも着目する発想もないもので他の文化や背景を知ると言う点においてもとても有意義な内容だった。
また他にも
何故テレビやネットのニュース、週刊誌の見出し は毒々しいコピーが多いのか、
どうしてそれがキャッチーなのか
何故儲けよりも損失の可能性が多いと感じるのか
何故恐怖の方が強く印象に残るのかetc….
個人的に一番身近な例として感じたのが、なぜXやInstagramは見ているだけで時間を溶かすのかがよく分かった。ドーパミンが刺激されているんだな。正に「もっと!」である。
星野さんは本書で書かれていることに共感されることも多かったのだろうか。
ものを創る人にはきっと刺さる部分も多いのではないだろうか。
私たちの日常生活においてはドーパミンとH&Nを融合させることが出来れば私たちは調和に到達出来ると本書は述べている。
何事もバランスが大事ですね。
またLIGHTHOUSEが観たくなってきた。
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