見出し画像

誰とでも仲良くなる方法

「なんで誰とでも仲良く話せるんですか?」
と職場の人によく聞かれますが、
「そんなの決まってるじゃないですか。好きでも嫌いでもないからですよ」
と答えています。

好きな人とは一緒にいたいと思うし、ずっと話していたいと思うでしょう。
でも、それって会社だと特定の人ばっかり構うことになると思いませんか?
それ、周りの人に感じ悪くありません?

一方、嫌いな人とは出来れば一緒にいたくないですし、話もしたくないでしょう。
でも、会社なんだから仕事上の話はしなきゃだし、スムーズにコミュニケーションできないと、話が長くなって本末転倒ですよね。

というわけで、私は好きでも嫌いでもない状態。つまり「好きか嫌いかの結論を出さない」というスタンスでいるわけです。

よく、判断力を鍛えないといけない、とか言う人がいると思いますが、それはその場で終わることならそうですが、ずっと続くことなら判断しないほうが良いのです。

たとえば、じゃんけんして勝ったら相手から100円もらえる、負けたら100円あげるという勝負をしたとします。その際、一回きりの勝負で、双方が納得している状態で行うなら、後腐れないでしょう。
でも、何度もやっていて相手が負け越す、もしくは自分が負け越したらムカつきませんか?
しかもそんな状態で一緒に仕事出来ますか?次にまたその相手とじゃんけんしたくなりますか?

相手を嫌ってしまったら、ギスギスして会社の雰囲気を悪くしてしまいますし、その人とのコミュニケーションに支障が出て、仕事の流れも悪くなります。

また、私は社内恋愛には反対派です。
社内でカップルができたとして、イチャイチャしだしたらイライラしますし、逆に喧嘩中とかだと周囲が気を使うことになりそうです。

相手を好きになると、良くも悪くも相手に注目してしまい、周囲が疎かになると思うのです。

とはいえそれじゃあ、私のスタンスだと誰からも好意的になってもらえないかもしれません。めちゃくちゃ好きになってもらいたいわけではないのです。でも、最低限自分が居心地のよい環境に身を置きたいと思うのは当然でしょう。

そこで、もう一つ、大事にしていることがあります。
「相手の話をよく聞くこと」です。

「好きでも嫌いでもない人の話を聞くのか?」と思われるかも知れませんが、割と簡単です。なぜならよく見せようという下心も、この人の話聞きたくないなという嫌悪感も特にないからです。
つまりは素直に話を聞いています。
ここで大事なのは話を終わらせないことです。
コミュニケーションの目的はコミュニケーションです。
つまり会話をつづけることです。

ここで好かれようと思うと気の利いたことを言おうとして墓穴を掘って、あとあとその人と会話するのが気まずくなります。
また、嫌いだな、と思いながら話せば、頭の中の自分の文句のせいで、あるいは悪感情により集中が乱れるせいで、相手の話が聞こえなくなってしまいます。

特に、嫌わなくてよかったな、と思うことのほうが多い気がします。
人には良い面・悪い面双方あるからです。
表面的な理解で相手に対する評価を決めてしまうと、その後出てくる別の一面を見ても判断が動かせなくなります。
良い面・悪い面の双方を含めて、立体的なその人を知ることができるのは、より長い人間関係の形成には効果的です。
それは、悪い面はフォローして、良い面は褒めてあげれば、相手が自分を見てくれているんだと信用してくれ、頼みを聞いてくれやすくなるからです。

結論を出さなければ、相手の変化・成長も楽しめます。

相手の悪いところが良くなっていく、仕事ができるようになっていく、といったプラスの変化があればそれを楽しみましょう。
もし悪いところがより悪くなってしまった、良いところが損なわれたと感じたら、そのときはまた待てば良いのです。

私は、「過去と他人は変えられない」という言葉に賛成ですが、自分の環境は変えられると信じています。
いちばん極端なのは転職ですが、自分の利益はコントロールでき、またリスクもコントロールできると考えます。

注意したいのは「みんなに好かれよう」ではないことです。
また、「嫌われないようにしよう」でもありません。
大事なのは全ての人に対して態度を同じくすることです。
相手への礼儀やマナーは立場にのっとって相応に表しますが、「誠実であること」が私の最大の武器だと考えます。

自分のマインドセットは自分で変えることが出来ます。変えるためには行動を積み重ねるしかありません。
自分が過ごしやすい環境は、自分の態度によって得られます。

「結論を出さないこと」でリスクを減らし、「話を聞くこと」でコミュニケーションを熟成していますが、どちらも自分の行動なのです。

また、その行動で期待する結果は「相手に好かれる」「嫌われない」ではなく、「仕事を円滑に進めること」です。

私が元々話したがりではないからかもしれませんが、話題を提供しないと、とか場を面白くしようとか、あんまり考えません。
もちろん考えるときもありますが、どちらかというと自分勝手に自分が面白いと思うことを話してます。

これができるのも、私が普段、相手の話を聞いているからでしょう。つまり聞いてあげるから聞いてね、みたいな図式が成り立つのです。もしくは相手の話を聞いているからこそ、そこから連想して相手にもよい話題が浮かび上がるのではないでしょうか。
また、話題の提供とか考えずとも、結局相手の話を聞いていれば会話は成立するので、自分の話をする番が回ってこなくとも、別に良いのです。

大事なのはお互いが次の仕事を頼みやすくすることですから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?