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東京老婆

1月に公開したオリジナルの歌の紹介です。タイトルはなかなかキャッチーだと自画自賛しています。

歌詞

いろんなことが、マアいろいろありまして。
大したことのない毎日が、どうでもよくなって…
どうでもいいことが何故か、
どうにも気になって、
朝から晩までネットの中の世界を見ている。
毎日。

昔の東京は。
電車に乗るときは、
降りる人達が終わるのを見てから、乗りました。
今の人達は、
降りる人がいても、
構わず、
空いた席に向かって走って、
席を取るようになりました。

昔の東京は。
混んでる電車を降りるとき、
ドアの傍の人は外に出て、通してくれました。
今の人達は、
降りる人がいても、
気にせず、
「降りない主義」とか言って、
ドアの前を死守するようになりました。

今の東京は、
年に一度だけ、
絵に描いたような腰の曲がった老婆が現れて、
今の人達も、
どうにも、
見ぬふりできなくて。
我先に席を立って、
座ってもらおうとするのは…なぜだろう?

いろんなことが、マアいろいろありまして。
大したことのない毎日も、
意外とよいもので…
どうでもいいことが、
何故か、どうにも楽しくて、
朝から晩までネットの中の世界を見ている。
毎日。

曲紹介

どんな曲?

ボカロ曲です。楽器構成は、ギター2人とベースというフォークバンドという設定です。歌は AI HARUKA がセンターで、MIKU が右に立ってコーラスを担当しています。私のオリジナルの歌は HARUKA がメインボーカルで MIKU をコーラスにすることが多いです。

ベースは左に立っています。

トラック一覧

トラック1 Presence Steel String Guitar Full
アコギのリードギターです。右に立っている MIKU が演奏しています。

トラック2 KONTAKT 7 Session Guitarist - Strummed Acoustic
アコギのサイドギターです。ボーカルの HARUKA が演奏しています。
このトラックのストローク(ストラム)は、KOMPLETE 14 Standard に入っている Session Guitarist - Strummed Acoustic を使っています。実際に打ち込んだデータはこんな感じです。

(fig.1) サイドギター

このように全音符を指定するだけで、指定した時間だけ勝手にジャカジャカやってくれます。最初の超低音はパターンを指定するためのコントロール音で、実際に音は出ていません。

トラック3 VOCALOID VST
トラック4 ボカロ用ダミートラック
この2つのトラックは、Studio One と VOCALOID6 を連携させるためのトラックです。音声データは VOCALOID6 Editor 側で打ち込みます。Studio One 側には音声データはありません。

トラック5 KONTACT 7 Scarbee MM-Bass
ベースです。左に立っています。

トラック6 Presence Steel String Guitar Full
アコギのリードギターです。トラック1と同じ音色にしてあります。このトラックは、ピッチベンドを使うために割り当てています。

トラックに対してピッチベンドを指定すると、そのトラックに含まれている音全てが変化します。特定の音だけピッチを変えたい場合、その音だけを別トラックに振って Pitch Bend の指定で音程を変えます。画像は 2:00 あたりの打ち込みデータです。

(fig.2) Pitch Bend

トラックを分離することで、他の音の音程は保ったままで、特定の音だけを変化させることができます。

トラック7  Presence Steel Str Gtr Open FNVol
これもアコギのリードギターです。このトラックはフレットノイズを出るように指定しています。

Session Guitarist - Strummed Acoustic

KOMPLETE14 Standard に入っている音源です。前述のように、ギターのジャカジャカはこの音源を使うと楽に音を出すことができます。

ただし、ジャカジャカしかできないので、リードギターのメロディを打ち込みたい場合は、この歌のようにギターソロを別音源で打ち込むことになります。確か上位バージョンを買えば、ソロの打ち込みが出来たような気がします。

出だしのパターンは「82 3/4 Pattern D (+4) を使っています。この曲は4拍子ですが、3/4 Pattern は 3拍子のパターンなので、パターンの最初の2拍子を繰り返すように指定して4拍子にしています。

(fig.3) 3/4 拍子を 2/4拍子にして使う

思ったパターンが見つからない場合、このようにパターンの一部を使ったり、パターンの先頭からではなく途中から使うように指定することで、思ったパターンにできることがあります。

余談

フォークソング

ギター2人にベースというのは、かぐや姫です。ボーカルとギターが南こうせつさん、リードギターの正やん、ベースのパンダさんのトリオです。かぐや姫はフォークソングからニューミュージックにジャンルが変わる頃のバンドですが、大ヒットした「神田川」は叙情派フォークと呼ばれていました。

東京老婆には叙情の欠片もないような気がしますが…

この歌の前に公開した「あなたが」という歌もベースを入れてこの構成にしたかったのですが、早く公開したかったのでベースなしで公開しています。

詞は苦手

数えたことはないですが、今までに歌は30曲以上作っていると思います。殆どが作詞・作曲両方やっています。労力としては、歌詞が8、作曲が2みたいな感じです。簡単に作曲できるのではなく、歌詞に苦労するわけです。

この歌は割とサクっと歌詞が出来ました。ほぼ実話です。「降りない主義」というのは、実際にその人がそう言ったのを聞きました。老婆は実際に見たのですが、ガチで凄いです。実在するわけです。

ギターはデタラメ

コードとかちゃんと決めて作っていないので、出たとこ勝負の適当な曲になっています。ギターっぽく聞こえたらいい、というスタンスで作っているので、実際に弾けるかどうかは知ったこっちゃありません。ハーモニクスとか演奏不可能かもしれませんが、気にしません。

コーラスも変

MIKU はコーラスをうまくハモろうとせず、自分のペースで勝手に歌いたがる、というキャラ設定でメロディを作っています。なので、和声的には変な高さの音がかなりあるのでは、と思っています。

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