見出し画像

コルカタのビリヤニについて

ビリヤニで固めてるタンクちぎれて あふれ出したんだ"愛という憎悪"

スモーキン・ビールヤーニー

ビリヤニにはさまざまなスタイルが存在する。中でもバスマティライスを使用しているものだとハイデラバード、デリー、ラクナウ、コルカタが特に有名だろうか。コルカタにしばらく滞在してコルカタスタイルのビリヤニを食べてきた体験を元に、コルカタのビリヤニにフォーカスして掘り下げてみよう。コルカタのビリヤニの特徴、なぜジャガイモを入れるのか、ハイデラバーディビリヤニとの違いなど。


コルカタビリヤニの特徴

コルカタのビリヤニがしゅきだ。しゅきしゅきだいしゅき。少し甘くてシンプルな味付けだが、ミルキーな乳製品の香りがし、バターごはんとかが好きな人はハマるかもしれない。7年前にコルカタに行った経験を元にレシピを固めてコルカタ風のビリヤニをよく炊いていたのだが、久しぶりに食べてみた感じ大きくは外れていなかった(自分のレシピの方がデフォルメが効いているというか、こなれていないピーキーな香りになっていたと感じた)。コルカタのビリヤニの場合はもうちょっと繊細な香りだと捉えた方がよさそう。

コルカタ滞在中に食べたビリヤニの経験から、それぞれに多少の違いはあれど、以下のような共通点が挙げられると思う。

ここから先は

2,847字 / 11画像

いただいたサポートは全てカレーの材料費と東京マサラ部の運営資金となります。スキやSNSでのシェアもお願いします。 インド料理やカレーの本を出したいです。企画案がたくさんあるので、出版関係の方、ぜひご連絡ください。