京都を離れること、これからのはたらくを考える。

先月12月に7年間勤めていた会社を離れることになった。生まれてから30年以上京都で暮らしていたことや、住み心地に不満もない。でも京都を離れる必要があると考えたことを記録しておこうと思う。

専門学校から新卒
専門学校を卒業後に、医療事務職として京都の病院で勤めました。ただ、新卒で入ったものの研修もなく現場に放り出され、ほぼ放置に近い状態で働いていました。それでも何とか業務を行おうと頑張りましたが、ミスや叱責されて誰もカバーしてくれない状況が続き、1年過ぎたところで意欲が湧かない状態となり退職をしました。

退職後引きこもり
退職後は大して貯蓄もなかったのですが、やりたいと思うこともなくネットゲーム(MMO RPG)を1年ほどおこない、ファーストで社会に出て、誰にも必要とされないのではないか?という考えに凝り固まってしまい、戻るのが怖い時期が続きました。資格も所持しているわけでなく戻るきっかけが掴めず、親からの助言で、私立の精神科に通院して検査をおこないました。それだけがきっかけという訳ではないですが、とある求人に応募することになります。

初めての福祉業界と研修
当然福祉といっても有資格を求められることが多く、その求人においては無資格でも研修を通じて、介助ができるという入り口がありました。重度訪問介護の資格を東京へ一泊で取得しに行き、介助が始まりました。また法人立ち上げに伴って、法人格取得も素人ではありながら、総務課で協力し合い申請をしました。

会計年度も担うなど、会社に必要なことをやらなければ、誰も手伝ってもらえないという状況で経験することができました。7年ほどお世話になりましたが、3年で飽きていて決定的なことがあったため、退職となりました。

ハートピアから転職
現場の業務は心身の消耗が激しく夜勤のない仕事にシフトを探し、日勤帯で少し教育の要素がある仕事にチャレンジすることにしました。そこでも公的な研修や、仕事を教えてもらうことはほぼなく、キーマンとなる方から個人的に業務の方法を教えて頂いていました。管理者経験も行い、キャリアを作っていく道に進んでいました。

ところが、従業員が安定せずに職場を退くことが多く、現場を支えなければいけない、会社自体も、本気でキャリア形成を作るというところまで進められないようでした。そして、なぜか後から来られた方からハラスメントを受けたり、事業の下降線を描いていること、事業所全般において職務遂行のレベルが低いこと、数年後にはナレッジもない需要も少ない、他事業所と比較検討された時に、ジリ貧になることが見えてきたので離脱をしました。売上の低迷と従事してもらえる従業員を大切にしない会社が事業継続できるとは到底思えなかったです。

京都の住み心地
中京区内に住んでいましたが、本当に外食のお店やサービスが充実していて、一人で暮らすにはすごく良い街です。ただ、会社や収益の面で難しいという部分があるので、会社の誘致や収益性の高い企業がいかに残ってもらえるかという部分が重要と思います。

業界や業種について
特定分野を勉強してきた訳ではありませんが、今後世の中の流れとして会社の職務内容が大きく変容すること、新しい技術を扱う会社がどの程度あるのか、休日などに調べていました。京都も一部企業は扱っているものの、まだまだ古い技術を扱っている点や、新しい技術選定をしなくても大きく困り感が出ていないことが、現在の職務を通じてわかってきた部分がありました。そのため、一度拠点を移して同業種になりますが職務遂行をおこない、新しい技術が使われている会社にアクセスしやすい環境が望ましいかな、と考えたことも理由の一つとしてあります。

業界の課題点と展望
福祉業界は一般業界と比べて平均給与額に差があると言われています。制度の問題もあって、責任者になろうと思うと5年から10年かかることもあり、他の分野に転職したり、途中で病気になったりすることで、人材不足を招いている側面があります。

ただ、一定の年度を越えられるようになってくると、加算によって平均給与額に近づくことが可能なため、一見緩和されているように感じる部分はありますが、該当するような実務経験を得ようと思った時点で、ライフステージが大きく変化する年齢に達しており、結婚や出産など大きな負荷がかかる年代に差し掛かるため、十分な蓄えがない状態においては次のステップに進むことが困難な状況であると言える。

解決方法
所持してもらいたい実務能力と経験があるのだと思いますが、キャリアプランなどを一事業所に負担をしてもらっている状態です。処遇改善の請求も事業所にさせるなど、負荷をかけ過ぎている面があります。市町村がおこなうのかどうかまでは、一個人の判断でできません。どこかの団体が研修体系や資格を担って、入社から早い段階でキャリアプランと給与水準が向上していくことが分かれば、年限はかかると思いますが解決の手立てになるのではないかと考えます。

モデル人物像
大学を卒業後に、高齢者施設でキャリアをスタート現場業務を3年間、リーダー職への推薦が会社からあり、将来を考えて社会福祉士の勉強を始める。300万円台から年限の賃金上昇と資格保有による給与の上昇、管理的業務を行えるように外部の資格研修と内部の研修(年に数回でも)をおこなうことにより、業務の品質保持が実現できるように制度を作っていく。勤務5年を超えてきた段階で現場職に特化するのか、管理的立場で職務遂行するのかについては、運営事業所単位で会議をする必要があるが、概ね勤務10年近くなってきたタイミングで、特定処遇改善化加算と処遇改善化加算を組み合わせて、想定される給与水準になってくれば、夫婦で生活していくおことについては十分だと思いました。

そこからのキャリアについては私自身進めている段階なので、明確なものは提示できませんが制度上想定できる部分はここまでと思います。もちろんプラスで能力があるに越したことはないですが、担っている業務範囲や業務量から精一杯になると思うので、それ以上は求めるべきではない部分であるようにも思います。


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