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【酔っ払いエッセイ】俺なんて生きているだけで女の敵なのかもしれない

 いつも「モテない」「彼女がほしい」とtwitterに書いていると、会ったこともない人から「彼女をつくることが幸せだと思っているのがおかしいのです」とか、「あなたが幸せでない理由はモテないからではないのです」などとreplyやDMが来ることがある。俺はこれまでの人生で親密な関係のパートナーがいた時期のほうが明らかに幸せだったと思うし、知らない人から「おまえは○○だから不幸せなのだ」などと決めつけられる筋合いもないと感じる。過去に彼女ができたことがあるし、30代になってから彼女ができる人なんて珍しくもないのだから、パートナーを見つけることを諦めなければいけない理由がわからない。

 でも、自分がこれまで付き合ってきた人たちと別れてしまったこと、そしてここ数年パートナーを見つけることができていないことには何かしらの理由があるだろう。それは、たまたま巡り合わせに恵まれなかったとからだけではない気がする。自分はたぶん付き合いにくい人間で、他人のアドバイスを素直に聞き入れることができないことが多いし、そんなキワモノのくせに「こんな人と付き合ってあげるのは私だけだろう、しょうがないなあ」といった態度を女の子にとられると腹を立ててしまう。女の子に甘えたがるくせに、「かわいい」と評されるのも嫌いだ(心底女の子に甘えているのだと思う)。

 こんな自分と付き合うのは、女の子にとって不幸でしかないのかもしれない。そんな人間がパートナーを探そうとするのは、それだけで女の子への危害なのかもしれない。何の脈略もなく「女性に危害を加える人間としての生き方を改めろ」とreplyしてきたアカウントがあったけれど、あの人の言っていたことは正しいのかもしれない。こんなことを考えるのはすごくつらい。結婚して、同い年の子育て中のフォロワーみたいに「自分は恋愛から遠ざかったおじさんだから」みたいなことを言ってみたい。でも、それは女性への危害なのかもしれない。

 でも、そんなキワモノの自分が誰かと親密な関係を築きたければ「しょうがないなあ」と言ってくれる異性を探すしかないのだと思う。そうやって誰かを騙して「女の敵」として生きていくか、一生を孤独に過ごすかしか自分には選択肢がないのだろう。後者を選ぶ覚悟がない以上、自分は生きているだけで潜在的に「女の敵」なのかもしれない。そんな自分でありたくない。でも、俺だって好きで癖のある人間に生まれたわけじゃない。

 こんな結論もない推敲もしていない文章を公開して何がしたいのか自分でもわからない。「そんなことないよ」って言ってほしいのかもしれない(たしかに言ってくれる人がいるなら言ってほしいと思う)。でもそんなの欺瞞だとも思う。こんな気分は日本列島を通過している台風のせいかもしれないし、ふだんは見て見ぬふりをしている不都合な真実に気づいてしまったせいかもしれない。ひとつだけ確かなことは、明日は3連休の中日にもかかわらず俺には仕事があるので、そろそろ寝ないといけないということだけだ。

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