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こんこんちきディスクガイド

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偏屈3人組が、週刊を目標に、個人的おすすめ音楽を押し売りします。 【メンバー】●induction_heating:BEMANIを契機にダンスミュージックのつまみ食いを始める。/… もっと読む
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#コンテンツ会議

2024年3月の新譜記録

こんにちは!タイトルの通り、私が3月に聴いて良いなあと思った新譜について、感想とともにまとめておく記事です。 良かった新譜アルバムタイトルからsongwhipのページに飛べるので、気になった方はそちらからどうぞ! Underlight & Aftertime - downt 私は四季の中で春が一番好きなのですが、これは春そのもののようなアルバムだと思いました。燃え上がらずに燻る生暖かい温度感と、春の匂いを纏って滞留する空気のように濁った音像、そして終わっていくものを想う

2024年2月の新譜記録

こんにちは!タイトルの通り、私が2月に聴いて良いなあと思った新譜について、感想とともにまとめておく記事です。 良かった新譜アルバムタイトルからsongwhipのページに飛べるので、気になった方はそちらからどうぞ! 1624 - No Buses やるせなさや怒りを単純な絶叫や爆音による発散に捨象せず(あるいはできず)、ミニマルなパーツが重なり合う構造に託す作風がこれまで以上に明確になった、言ってしまえば非常に内に篭った作品だと感じました。しかし「人を寄せ付けない」という

2023年11月の新譜記録

こんにちは!タイトルの通り、私が11月に聴いて良いなあと思った新譜について、簡単な感想コメントとともにまとめておく記事です。 今月はシューゲイズ系のリリースが熱かったですね。下記でも紹介しますが、年間ベスト級に良いリリースが目白押しでした。折しもこの記事を書く直前にAlvvaysやCoalter Of The Deepers、また10月にはexloversのライブを観てきたため、すっかりシューゲ耳になってしまった1ヶ月でした。 良かった新譜アルバムタイトルを押すとsong

2023年10月の新譜記録

こんにちは!タイトルの通り、私が10月に聴いて良いなあと思った新譜について、簡単な感想コメントとともにまとめておく記事です。 先月の記事で「全然音楽聴けてない」的なことを書きましたが、大型のリリースが続いたこともあり、比較的ペースは取り戻せたんじゃないかと思います。とりあえずこの新譜記録も一年は続けたいところなので、あと2ヶ月この調子で頑張りたいですね。 良かった新譜アルバムタイトルを押すとsongwhipのページに飛べるので、気になった方はそちらからどうぞ! Hack

テリーライリーをみた

感想10月13日、東本願寺能舞台(普段は非公開だそうです)にてテリーライリーのライブを観てきました。 御年88歳ということもあり、スタッフの方同伴で橋掛かりから舞台へ。が、およそ100分間休みなしでの演奏でした。 彼の用いる音色はオーソドックスなもので、シンセのパッドやエレピの音、「アンビエントってこんな音するよね」という音でした。だからこそ、小細工なしの深い音が正面から向かってきて、面食らってしまいました。 日取りは運も含めて完璧だったと言えるでしょう。舞台は屋外で、

2023年8,9月の新譜記録

こんにちは!タイトルの通り、私が8月と9月に聴いて良いなあと思った新譜について、簡単な感想コメントとともにまとめておく記事です。 これまで毎月単位で書いていたんですが、8月末のサマソニでコロナに罹患してぶっ倒れたり、個人的に音楽を作っていたりした関係で記事を書く時間も音楽を聴く時間も取れず、このような形になりました。まあそういうこともあるよね。音源割と良いと思うので良かったら聴いてね。 理想をいえば、音楽を聴く行為と作る行為のバランスをもっとうまいことやりたいところです。ど

2023年7月の新譜記録

こんにちは!タイトルの通り、私が7月に聴いて良いなあと思った新譜について、簡単な感想コメントとともにまとめておく記事です。 7月、いくらなんでも暑すぎましたね。8月はサマソニに行く予定なのですが、この暑さが続くと考えると、真面目に健康面が不安。「夏にフェスやるのやめたら?」っていうのをいよいよ本気で検討しなきゃいけなくなってきた気がします。歳のせいもあると思いますが、もう「夏だ!!」で盛り上がる気持ちより、暑さで受けるダメージの方がデカいので…… 良かった新譜アルバムタイ

2023年上半期 良かったアルバム25枚

こんにちは。2023年も半分が終わり、みなさまどんな感じでしょうか。大豊作だった昨年を経て、年始あたりでは音楽ファンの間で「不作」という声も聞かれましたが、そんな予想をいい意味で裏切る、たくさんの良作が我々を楽しませてくれました。ここでは、その中でも個人的に特に好きだったものをまとめておきたいと思います。 良かった作品大まかにジャンル別に並べています。アルバムタイトルを押すとsongwhipのページに飛べるので、気になった方はそちらからどうぞ! The Record /

2023年5月の新譜記録

こんにちは!タイトルの通り、私が5月に聴いて良いなあと思った新譜について、簡単な感想コメントとともにまとめておく記事です。 5月はまあ……わかりやすく五月病になりましたね。新社会人になったとはいえ、僻地の会場で外部講師の研修を受けているだけなので、連休を経て完全に「自分は一体何を……?」状態になり、諸々のペースが崩壊しました。まあ普通に健康に生活は送っていたし人にも会っていたのでそこは大丈夫だったんですけど、Twitterは全然開かなくなったし、それゆえ音楽まわりの情報もか

2023年5月にヘビロテした新譜と旧譜:maya ongaku、水カン、Homecomings、百景

さてはて、2023年5月に聴いた曲や行ったイベントをまとめた記事を作ろうと思ったのですが、何だか紙幅(?)がいっぱいになってしまったので、とりあえず聴いた曲に絞って書き連ねます。 ▼5月に行ったイベントの記事はこちら▼ 5月の新譜Approach to Anima (maya ongaku, 2023/5/26) これは、聴いてびっくりですね。 江ノ島を本拠地にしているmaya ongakuから、5月末に1stアルバムが出ました。その名も「Approach to Ani

2023年5月に観たものたち:團菊祭五月大歌舞伎・ハウステンボス歌劇団

6月になりましたね。そろそろ梅雨になるでしょうか。私に情趣を解する心がないのか、雨はやっぱりうざったく感じてしまいますね……。 さてはて、備忘メモとして、5月に観たものたち(実際に足を運んだものたち)を陳列します。 ▼5月に聴いたものたちの記事▼ 歌舞伎「團菊祭五月大歌舞伎」人生初歌舞伎。 一度は観たいと思っていたものの、周りに有識者もいないだの何だのと二の足を踏んでいた歌舞伎。一念発起して、東銀座の歌舞伎座に行ってきました。 観てきたのは、「團菊祭五月大歌舞伎」の夜

「新しい音楽を聴くとき、解説本に頼るべきか」論争

3名で運営しているディスクガイド(?)の編集会議録シリーズ。登場人物は下記。 中野ゆざめ:解説本を頼りにHip hopにチャレンジ中。その記事が割と跳ねたから読んでね!バンドサウンド畑。解説本は便利派。 induction_heating:Hip hop素人。クラブミュージック畑で雅楽もやってる。アンチ解説本。 Phillsy:Hip hop素人。クラシック畑。バンドは割と聴く。アンチ解説本。 解説本を読んで、Hip hopにチャレンジし始めた。 (中野ゆざめ)記事

【観劇録】美女と野獣(2022年新演出版)

おはこんばんちは。最近、今更になって『ドラゴンボール』を読み返しています、Phillsyです。舞浜でやっている劇団四季の「美女と野獣」を観てきたので、簡単に備忘録として感想を。 超主観的評価楽曲★★★★★ 演出★★★★☆ ストーリー★★★★★ 総合評価★★★★★ 特筆すべき詳細舞台が丸い! とにかく、まず劇場に到着して席について思いました。めちゃくちゃ舞台が丸い。 劇団四季の「美女と野獣」の会場は、東京ディズニーリゾートにある舞浜アンフィシアター。2008年にシルク

2023年4月の新譜記録

こんにちは!タイトルの通り、私が4月に聴いて良いなあと思った新譜について、簡単な感想コメントとともにまとめておく記事です。 今月は記念すべき?社会人最初の1ヶ月でした。慣れないことも多くそれなりに気疲れする1ヶ月でしたが、特にしんどかったのが行き帰りの電車。研修期間中は片道1時間半かかる僻地の研修会場に通う必要があり、数年ぶりの満員電車で朝からHPをゴリゴリ削られる毎日でした。早くリモートワークさせて!! ただ、その分往復3時間を丸々音楽聴いて過ごすことになったので、むしろ