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定期的に発揮する「わぁ私ってアスペルガー」なことがありまして。

りあです。先日私を含め3人でお仕事の打ち合わせ的なことをやりまして、惨敗いたしました。「あ、私マルチタスクがおそろしいほどできない」とふふっと微笑んでしまうくらい、惨敗。

大学で心理学を専攻し、臨床心理学をメインにしていたゼミナールにて学び、最終的に辿り着いた結論が「心理学を学んで分かったことは、自分がまさしく発達障害であるということです」というわたくし、りあが語ります。これぞ発達障害…というか超アスペルガー人間…という出来事を。

アスペルガー人間と書きましたが、あくまで私の一例です。すべてのアスペルガーに当てはまるわけではありません。そしてアスペルガーことASD(自閉症スペクトラム障害)を単体で持ち合わせている人はかなり少数派なので(大体はASD+ADHDなど)、そこら辺のご理解をお願いします。

会議というか、会議という大袈裟なものではなくても、話し合いが苦手なんですよ私。なぜって、超マルチタスクだから。

相手の話を聴く。
相手の話を理解する。
相手の心情やバックグラウンドを推測する。
相手の話を記憶する。
相手の話し方や内容から、相手のパーソナリティを推測する。
自分の意見を持つ。
自分の意見が相手に適切に伝える方法を考える。
自分の意見を伝える。
相手の反応を見る。

これらを繰り返して成り立つのが、話し合い。少なくとも、私はそう考えています。この複数のステップを何度も繰り返し、目的があるのならその目的に向かって進める。それが話し合いです。

なんというか、マルチタスクなんですよ。ひとつのことをやっていたら、まったく進みませんし(笑)

相手の話を聴く→休憩→自分が話す→休憩→相手の自分の話への反応を聴く→休憩…

のようなステップだったら、シングルタスクの繰り返し、といえるでしょう。しかしながら、そんなことしていたら話が終わりません。効率悪すぎだし、きっと頭の回転が速く、会話に慣れている人にとっては「まどろっこしい!」と堪忍袋の緒が爆発することでしょう。

マルチタスクな上、話し合いというものは「聴覚による情報がベース」になった情報交換です。聴覚からの理解がとんでもなく遅く(アスペルガーは多めだそうです、聴覚からの情報処理が遅い人)、マルチタスクが不得意なアスペルガーな私にとっては、話し合いというものは高すぎるハードルともいえます。

話し合いは外交的かつ定型発達の人が作った仕事の文化だよねぇ…なんて思う。だからこそ社会でのベースとなっているコミュニケ―ションのスタイルなのだろうけれども。少数派の好むやり方って、なかなか社会でのベースになることって無いと思うんですよ。

話し合いはステップが多い。人数が増えればさらにステップは多くなる。マルチタスクが累乗されていく感覚が私にはあります。

ちなみに、私は2人以上になったらもうついて行けない感が…(笑)

私を含め3人が話す。「これについてどう思う?」を聞かれる(当然です、私もメンバーなのですから)。話を聴く、というシングルタスクをこなしていた私にとっては、突然降ってきたもうひとつのタスク。そこで私の持つタスクは増えます、さぁマルチタスクの始まりです。

簡単にまとめると、もう私は意見を言うどころじゃないんですよね。頭は「相手の話を理解中。。。理解中。。。理解中。。。」となっているのですもの。自分の意見どころじゃありません。そして話を忘れつつあるという、まさしく自分の意見どころじゃありません。

シンプルな話し合いや、チャット程度の軽い会話だったら問題がないのです(ただし、自分を含め2名までに限る)。相手の話を丸ごと覚える必要もないし、複雑な意見を考える必要もあまりないからです。

申し訳ないくらいのポンコツっぷりを発揮してしまった打ち合わせ。メンバーの2人はとんでもなく優しい方々なので、おそらくどんなに私がポンコツっぷりを発揮しても、優しく見守ってくださることでしょう。ものすごくポンコツだったとしても。

自分のポンコツっぷりには「はいはい存じております~」と笑顔で躱せるくらいになった私ですが、先日の打ち合わせ後(というか最中から)はさすがにへこみました。なんてポンコツ。ポンコツにも限度があるでしょうよ私、とか思うと。

と、へこんだ私ですが、ある程度へこんだ後に「まぁ…これだけポンコツだから精神福祉手帳持って生きてるのよ」とか「ポンコツじゃなかったら普通に生きていけてるから」とか思うと面白くなって、自分をなぐさめることに無事成功しました。もうひとりの自分よありがとう、全然解決してないけれども。

定期的に自覚する「わぁなんてお手本のようなアスペルガーなの私!」に出会いました先日。というお話を振り返らせていただきましたこの場にて(笑)

発達障害を持つ人たちがフリーズしても、どうか優しく見守ってあげてください。処理が追い付いていなかったりするのです。急かしたらもっとフリーズするので、どうぞ優しく見守るという慈悲を与えてください。

Have a merciful day

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