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本多議員処分から分かる、立憲民主党の水面下で起こっている事。

はじめに

立憲民主党の本多平直議員の非公開の刑法改正WTでの発言を理由に、離党に追い込まれた件はご存知の事と思います。立憲民主党内で、刑法改正問題「性交同意年齢引き上げ」について、寺田学座長、刑法学者の島岡まな氏が「年齢引き上げ」を主張し、それに対して本多議員が慎重論を述べたわけです。それで寺田座長と島岡氏が刑法改正を強行するために、非公開の会議を切り取りした内容で印象操作した上で、マスコミに流して本多議員の名誉を不当に貶め、離党に追い込みました。そして、島岡まな氏は更に法学者の立場で「推定無罪の原則等の近代刑法の原則、法の支配や法の下の平等の原則は時代遅れだからやめて、人治主義にすべき」と主張し始め、それで野党支持者からも猛批判された訳です。

詳しい内容・経緯は下記のArtaneさんの記事をご参照ください。

本題1・本多議員処分の一般に認識されている図式

この刑法改正を巡る問題は、寺田座長や島岡まな氏(刑法学者)が「性交同意年齢引き上げ」を実行しようとするのは、一部の急進派フェミニスト(ネット上ではツイフェミと呼ばれる)の要望に則って刑法改正を実行しようとしているという背景があります。それに対して、本多議員が慎重論を述べたため、彼ら、急進派フェミニストが本多議員、更には同じ主張の山花郁夫議員の罷免を求めました。それで本多議員処分が行われた訳です。しかも、本多議員処分の経過で議事録や録音を公開しない、本多議員に弁明の機会を与えない、第三者委員会の報告書の内容もデタラメ等、不適切な手法で行われました。つまり、デュープロセスを無視した手法です。つまり、党内民主主義を毀損する形になった訳です。その為、立憲民主党が急進派フェミニストの圧力に屈して実行した形になった訳です。その為「急進派フェミニズムの要望を聞くために、党内民主主義を無視するのはどういう事だ?」と、立憲民主党支持者からも猛批判を浴びたわけです。

本題2・筆者が立憲民主党議員に問い合わせて分かった意外な事実

私自身も上記の認識であったため、私自身が過去から集会参加した事のある立憲民主党議員数名に抗議のメールと手紙を出しました。それから、数日後、複数の立憲民主党議員から私のスマホに電話をかけてきて、私の抗議に対しての説明をしてきました。それが、私も予想だにもしていなかった内容でした。複数の議員からの回答は「本多議員の処分の経過は、我々も把握していない。むしろ、こちらが聞きたい位の状況。その為、我々も独自に調査している」と言うものでした。私は驚愕しました。今まで思っていた本多議員処分の図式、上記で述べた「立憲民主党が急進派フェミの圧力に屈した」事実はなく、本多議員処分の事実関係は上記とは全く違う図式の可能性が出てきた訳です。

私に電話してきた複数の議員の話を総合すると、彼らの本多議員処分の認識は「本多議員が刑法改正WTで問題発言したらしい→具体的内容は倫理委員会で説明を聞く予定→倫理員会が始まる前に本多議員が離党→理由を聞けずに、有耶無耶になった」です。そして、刑法改正WTで検討していた問題の内容「性交同意年齢引き下げの是非」の図式すらも把握していなかった状態だったのです。そして、本多議員処分に関する「第三者機関の報告書」とされているものの内容に、おかしさを感じたので独自に調査しているという訳です。私に対する電話も、この独自調査の為の聞き取りの意味もあったようです。尚、私が立憲民主党の議員から直接の返事が来た理由は、私が議員集会の常連で定期的に少額寄付をした為、聞く耳を持ってくれた為です。国会議員は、支持者のこういうまめな行動を評価します。

本題3・立憲議員に問い合わせて分かった、本多議員処分の真の図式

私はこの立憲民主党議員の答えが何を意味するか分からず、信頼できるTwitterの相互フォロワーの方に相談しました。そして、以下の推測をするに至りました。

そもそも、本多議員処分関連の出来事は福山哲郎幹事長や、寺田学座長ら一部の執行部幹部だけの独断での実行で、上記以外の幹部や他の議員は関与していないという事が上記の複数の立憲議員の答えで分かった事です。つまり、本多議員処分は一部の急進派フェミニストよりの幹部が満州事変の関東軍のように独断専行した結果で、立憲民主党本体並びに、大部分の立憲議員は与り知らず、関与していなかったという事です。しかも、私に電話した立憲議員の中には執行部幹部もいましたので、幹部間の情報共有さえ行われていないのが伺えます。だから、福山幹事長らの独走、立憲民主党内のクーデターが可能だったわけです。

本題4・本題3についての補足事項(追記分です)

本記事公開後、一部で「福山幹事長などの急進派フェミニストに親和的な政治家だけの決定で国会議員を処分できる立憲民主党は異常だ」という意見が出ましたが、そもそも本多議員の離党は「立憲民主党の正式な処分ではありません」

外形的には本多議員が自発的に離党、一般企業でいえば「処分を決めるための正式な審査、決定の前に依願退職」なので、口出しできないに近い状態です。党内民主主義を機能させるための、倫理委員会などの公式調査、審査を始める前の段階で離党したため、他の議員や幹部がおかしいと思っても追及ができない訳です。勿論、本多議員を「自主離党に追い込んだ」事が問題点ではありますが、党内民主主義が機能しているかどうかとは別レイヤーの話です。そもそも、立憲民主党議員の私への電話は、本多議員の離党を巡る動きにおかしさを感じたので、独自調査の意味もありました。本多議員処分の調査報告書のデタラメな内容で、他の議員もおかしさに気づいた訳です。

本題5・立憲民主党と急進派フェミニスト(ツイフェミ)の関係の真相

つまり、急進派フェミニスト(ツイフェミ)は、福山幹事長や寺田学座長ら一部の幹部や議員だけを味方にしたに過ぎず、立憲民主党全体を支配できた訳ではなかったという事です。只、立憲民主党は幹部間ですら情報の共有などの情報管理がうまくできていません。だから、立憲民主党内の情報管理を一元的にできていた福山幹事長の独走が可能だったという事です。尚、枝野幸男代表については一連の動きから、本多議員処分のボスみたいに見える一方、北原みのりら急進派フェミニズムが、本多平直議員、山花郁夫議員と並んで敵視しているという意味不明な状態なので、判断は保留します。

本題6・立憲民主党に対して取るべきスタンス

読者諸氏も、立憲民主党に対しての考えはいろいろあると思います。それ自体に対しては、口出ししません。只、本多議員処分に対するスタンスと言う意味では「本多議員処分に、立憲民主党の全議員が賛成した事実も、立憲民主党全体が関与した事実もない」以上、立憲民主党全体を敵視するのは適切ではありません。勿論、立憲民主党全体の情報管理がずさんだった為に、本多議員への不当処分、急進派フェミニストと親和的な一部の幹部の独走を許した事は批判すべきだと思います。只、立憲民主党全体で、デュープロセス無視の本多議員処分を同意、実行した訳ではありません。従って、本多議員処分要望の急進派フェミニストの行為と紐づけての批判は適切ではないので、この点はキチンと区別し、急進派フェミニストと組んだ一部幹部だけに批判の範囲を限定する事は心がけるべきだと思います。よろしくお願いします。

補足事項(本記事・訂正事項説明)

本記事のうち、今回の事例をフィクション事例の銀河英雄伝説の事例に当てはめた説明は、却って分かりにくいという苦情が多かったので当該部分を削除、訂正しました。尚、当該部分は本記事全体の論旨に影響を与える内容ではないので、本記事の訂正後でも内容への変更は全くありません。ご了承ください。


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