ぷかぷか自由研究部

気になったことを自由に調べて自由に考え、自由に記事にまとめています。

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最近の記事

商店街の旗を眺めながら街を歩こう

まちなかの商店街で、道端の街灯から旗が下がっている光景を目にしたことはないだろうか。商店街の名前とともに楽しそうな絵が描かれていたりする、あの旗だ。 この旗、当然ながら商店街によって描かれているものが違う。一体どんなものがあるのか気になったので商店街を訪れては旗の写真を撮り集めていたところ、まとめて紹介できるくらいの枚数が集まった。そこで今回は筆者が今までに撮影した商店街の旗の写真をご覧に入れながら、旗のデザインの特徴を見ていきたい。 基本の三つのタイプ まずはよく目に

    • 続・航空写真で城跡を観察する

      前回の「航空写真で城跡を観察する」の記事では取り上げきれなかった面白い城がまだまだある。今回も城跡の利用方法や現状を航空写真で見ていこう。 城→学校パターン すでに取り上げた「城→学校パターン」だが、城跡に学校が立地するケースは各地で多数見られる。 新潟県上越市の高田城の本丸跡には上越教育大学附属中学校が立地している。航空写真を見ると、学校が完全に堀に囲まれているのがよくわかる。2023年には地図情報制作会社のゼンリンが「日本一防御力が高い学校」としてツイッターに投稿し

      • 航空写真で城跡を観察する

        今回は全国各地に残る城跡の利用方法や現状に注目したい。いくつかのパターンに分類しながら見ていこう。 城→学校パターン まず紹介したいのが学校として利用されるパターンである。 茨城県水戸市の水戸城は、徳川御三家の一つである水戸徳川家の城だ。城跡には本丸に茨城県立水戸第一高校・附属中学校が、二の丸に県立水戸第三高校、水戸市立第二中学校、茨城大学教育学部附属小学校が、三の丸に市立三の丸小学校がそれぞれ立地しており、現在では学校の密集地帯となっている。三の丸には茨城県庁三の丸庁

        • 航空写真で古墳を鑑賞する(珍しい現状編)

          前回に引き続き、航空写真から古墳を観察していきたい。今回は現在の様子が少し変わった古墳を取り上げる。 場所が面白い古墳 まずは、古墳の立地に注目してみよう。下の画像には住宅街の中に円形のロータリーが写っている。中央には緑に覆われた丸い区画が見えるが、実はこれは古墳なのだ。蕃所山古墳といい、大阪府藤井寺市に位置している。周囲の住宅街がつくられた際に、このような形で保存された。古墳に合わせて街がつくられているのだ。 京都府綾部市の私市丸山古墳は舞鶴若狭自動車道のトンネルの上

        商店街の旗を眺めながら街を歩こう

          航空写真で古墳を鑑賞する(巨大古墳と色々な形の古墳編)

          古墳とは、今から約1700年前から1300年前の間につくられた昔の人の墓である。今回は巨大な古墳といろいろな形をした古墳に注目し、航空写真で各地の古墳を見ていこう。 巨大古墳 まずは巨大古墳を大きい順に観察してみよう。日本最大の古墳は大阪府堺市の百舌鳥古墳群に含まれる大山古墳だ。 中央上の大きい古墳が大山古墳である。宮内庁は第16代の天皇である仁徳天皇の墓だと考えているため、仁徳天皇陵古墳とも呼ばれている。しかし、詳しい調査が行われておらず、はっきりしたことはわかってい

          航空写真で古墳を鑑賞する(巨大古墳と色々な形の古墳編)

          駅ビフォーアフター

          大人気!ビフォーアフターシリーズです。(知らない人は以下のリンクからチェックしてね。) さて、今回は駅の変遷に注目してみたい。 長野県・塩尻駅 この2枚の写真は同じ場所を写したものである。昔の写真には画面右下のところにプラットフォームが映っており、駅があることが確認できるが、最新の写真を見ると、画面の中央付近の白い跨線橋が映っている場所に駅が移動していることが分かる。 位置関係としては、上に向かう線路が松本方面へ向かう篠ノ井線、右下(東京方面)から左下(名古屋方面)に

          駅ビフォーアフター

          空港は主張する

           空港の航空写真を色々みているうちに、あることに気づいた。それは、空港の中には何かを訴えかけているところがあるということである。まずは次の画像を見て欲しい。 静岡空港  日本の空港では、滑走路の隣の地面に空港の所在地を示す地名がアルファベットで表記されていることが多い。上の画像は静岡空港のもので、白い文字ではっきりとSHIZUOKAと記されている。空港がここはSHIZUOKAだよ!と教えてくれているのである。しかしよく考えると、これは一体誰に向かって書かれたものなのだろう

          空港は主張する

          続・空港ビフォーアフター〜生まれる空港・消える空港〜

           前作「空港ビフォーアフター〜空港は成長する〜」がdailyportalzの自由ポータルZに掲載されました!!!  ずっと読んでいたwebメディアに自分が書いたものを取り上げてもらい、しかも「面白かった」との評価をいただき、本当に嬉しい限りです。 というわけで今回は、調子に乗って続編を投稿してみようと思います。  さて、形を変えていく空港がある一方で、全く新しい場所に生まれる空港や姿を消していく空港も存在する。今回は、空港の誕生と消滅に注目してみよう。 空港は生まれる

          続・空港ビフォーアフター〜生まれる空港・消える空港〜

          空港ビフォーアフター〜空港は成長する〜

           初めに、三枚の写真を紹介したい。  この3枚の写真は全く同じ場所を撮ったものだが、撮影された年代がそれぞれ異なる。1枚目の白黒の写真には空港は確認できないが、2枚目の写真にははっきりと空港が映っており、3枚目の写真では2枚目の時よりも滑走路が伸びているのがわかる。この写真だけでどこの空港かわかった人はすごい!(正解は、島根県の出雲空港です。)    何もない場所に空港が建設されるだけであれば、まあそういうこともあるだろうという感じだが、これらの写真が面白いのは、一度小さ

          空港ビフォーアフター〜空港は成長する〜