介護施設の職員の悪戦苦闘

 COVID-19による死亡者数が少なくて済んでいる理由に介護施設の方の血のにじむような努力があるという記事です。
 記事によると
 1月29日
 2月24日の通知
「社会福祉施設等(入所施設・居住系サービスに限る。)における
感染拡大防止のための留意点について」
https://www.mhlw.go.jp/content/000601685.pdf
感染が出た場合の対処は「高齢者介護施設における感染対策マニュアル」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/ninchi/index_00003.html
や社会福祉施設等における新型コロナウイルスへの対応の徹底について
で対応するよう厚生労働省から逐一通知があります。
以下は新型コロナウイルス感染に関する通知をまとめたものです。
https://www.city.atsugi.kanagawa.jp/shiminbenri/iryofukusi/fukushi/kaigo/jigyousha/d047492.html

 実際のところ、高齢者施設では家族であっても面会を禁止するところがあったり、入居者を外出させないようにしたり、スタッフの行動にも制限をかけたりなど「何が何でも入居者を感染させない」対策をしていました。高齢者施設では、原因不明の発熱が起こるのは日常なのですが、この時期は発熱では入院させてもらえない、入院先が見つからないという状況であったため、荷物を施設内で受け渡ししないだけでなく、施設内に入る人の制限を行っていました。もともとですが、施設に入るときは手指消毒・洗浄が必須でした。

その結果、日本の介護施設での死亡率は格段に低いものです。

COVID-19による死者のうち何%が高齢者施設での感染が原因か
ドイツ39%
韓国34%
日本14%

施設にいる高齢者のうち何%がCOVID-19で亡くなったか
ドイツ0.4%
スウェーデン2.8%
イギリス5.3%
スペイン6.1%
日本0.01%未満

これらは、入居者の多くがマスクをすることが難しい状況である中、施設職員、施設に関連するスタッフが死にものぐるいの努力でなし得た数字です。

 高齢者の中でも特に生命の危機にさらされがちな方を守っているという意味では、介護職員は非常に大きな役割を果たしていると言えるでしょう。

 最後に、「高齢者のみを隔離しておけばいい」と主張する方に。高齢者と呼ばれる人たちにはたいてい家族がいます。高齢者の中でもとりわけ感染リスクの高い人が集まっている高齢者施設の職員たちは、家族と次に会えるときまで自施設の入居者をなんとしてでも生き延びさせることに必死です。職員たちにも家族や生活があります。職員の方は入居者や自分の家族に感染させないために、自分の生活習慣を変えています。高齢者だけを確実に隔離させる方法はありません。そのためにも、感染する絶対数を下げることが大事ではないでしょうか。
 手洗い・屋内でのマスク着用・体調の悪いとき外出せず休養・換気の悪いところでの密集を避ける・換気するをどの世代も実行しましょう。
 


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