血圧の薬って一生飲み続けるの？

薬局で患者さんとお話をしていると、たまに聞かれます。

「血圧の薬って、一生飲み続けるの？」
と。

基本的には
「飲み続けます」
とお伝えしています。

高血圧の薬は作用的に血圧をさげますが、高血圧症を治すわけではないからです。

なので、辞めてしまうと血圧はまた上がってきてしまいます。

近眼や老眼の人がメガネを外すと見えなくなりますよね。それと同じです。
体の機能を助けているだけなんですね。

そして
「辞めたいんですけど・・・」という相談もありますが、
「辞めないでください」とお伝えしています。

というのも、血圧が高い状態は体内で時限爆弾を抱えているようなもので、放置しておくと、

血管に圧力がかかっりっぱなし
↓
血管が傷つき硬くなる
↓
動脈硬化
↓
脳梗塞や心筋梗塞

という経過をたどるからです。

特に「男性」「高血糖」「ぽっこりお腹」の方はリスクが高いとされています。

あと、タバコもですね。

まれに血圧の薬が減量や中止になる方がいらっしゃいますが、（ほんとに稀です）
聞くと、生活習慣を改善したとのこと。

例えば
●食後の血糖値の上昇を穏やかにする
●肥満を改善する
●食塩をひかえる

などです。

血管は
輪ゴムと同じ様に、硬くなると元には戻りません。
なので、お薬の世話になりたくないという方は、３０代４０代から血圧をあげないように生活習慣に気をつけてくださいね。

追：
お薬を服用されている方は無理にやめないでくださいね。
生活習慣ではどうしても血圧を改善できない人や、遺伝的な要因があるなど、リスクが高い人は、お薬を服用していたほうが安全なんです。

実際、

私の祖父は、
高血圧症が原因の脳出血で４６歳の時に亡くなっています。私の母もその影響か、標準体型なんですが、３０代の頃から血圧がやや高めで、４０代後半から薬を飲み始めています。
今年６５歳になりますが、お薬のみながら元気に畑仕事をしています。

追追：
病気を予防のための食習慣チェックをしてみませんか？
このチェックは、私がダイエット支援をしている中で、参考にした論文や、ダイエット実践者の生活習慣を基に作成したものです。
当てはまる項目を改善して、病気知らずの健やかな人生をお送りくださいね。
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