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書店と同じ道を辿る?薬局のビジネスモデル

100%個人的な見解であることを念頭にお読みいただければ幸いである。

薬局業界にいるとどうしても視野が狭くなりやすいので、今日は書店の業界についても少し触れながら話を進めていこうと思う。

書店の数が軒並み減少しているのは恐らく周知のことだろう。下記の表を見ていただけると分かるのだが実際、約20年前と比較しても半分近くになっているのである。

「書店数の減少」「総坪数の増加」の流れがかつてはあったことが確認できる。ところが2010年度をピークにその流れは変わり、店舗数だけでなく総坪数まで減少しはじめている。1年だけなら単年でのイレギュラーな動きとの解釈もできるが、直近の2022年度に至るまで継続して小さからぬマイナス方面への変化が生じている以上、トレンドが変わったと判断した方が妥当ではある。

参考のURLも置いておくので詳しく見てみたい方は是非覗いてみて欲しい。

何故、ここまで本屋が減少したのか。
3つ目の記事に、このように記載されている。

◆書籍のネット販売10年で2倍
実際、書籍のネット通販は近年、広がっている。
日販ストアソリューション課「出版物販売額の実態 2023」によると、ネットによる出版物販売額は22年度2872億円で、12年度の1446億円から2倍に増えた。一方で、書店の販売額は22年度8157億円。12年度の1兆3607億円から6割にまで落ち込んだ。

日本書店商業組合連合会が2015年に実施し、1193の書店から回答を得た調査では、経営状態が「非常に悪くなった」との回答が31.2%。「悪くなった」(36.1%)、「やや悪くなった」(17.9%)と合わせると、85.2%を占めていた。

経営悪化の原因について、複数回答で「客数・客単価の減少」(67.5%)、「雑誌の低迷」(56.8%)、に続いて、ネット書店(35.7%)を挙げる声が多かった。「アマゾンに太刀打ちできない」「アマゾンに規制をかける運動に取り組んでもらいたい」という意見も寄せられた。

アマゾンという言葉が目立つように感じるが、純粋に『オンラインの普及』と言い替えても相違ないだろうと思う。

手軽に情報を入手し、欲しいと思った本をオンライン上で購入できる。この利便性が街の本屋に足を運ぶ理由自体を明らかに減少させているのだろうと感じる。

さて、無理やり紐づけるわけではないが、今日伝えたいことはこの一点である。『オンライン上で薬が貰えるようになったらどうだろうか』

現在、インフラ自体の整理が追いついていないということもあるが、オンライン服薬指導の過渡期ともいえるだろう。既にそんな噂が立っているが、薬局業界にAmazonが参入してきたらどうなるか想像つくだろうか。

一見、属人性の高いように思える薬局業界だが存外そうではないと感じる。『早く適切に薬が貰えればいい』と思っている利用者がほとんどだろうと思う。

・オンライン診療➡オンライン服薬指導➡薬が即日or翌日に自宅に届く
・診療➡オンライン服薬指導+薬が即日or翌日に自宅に届く
といったサイクルが生まれるのも時間の問題かもしれない。

オンラインのインフレが普及されると同時に今までの文化が淘汰されるケースがある。それがまさしく、書店業界の荒波のお話である。

冒頭にも記載したが、100%個人的な見解である。がしかし、遠くない未来に業界的な大きな波が来ているようにも感じる。

信じるか信じないかは個々人に委ねるしかないが、従来と異なった手法で、薬局として薬剤師として新たな生き残り戦略を考えていかなければならないのは言うまでもない。

薬局業界も中々に大変である。



あぁ薬剤師を辞めたい。

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