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薬局の生き残り戦略②オンライン薬局

薬局の生き残り戦略第2弾というわけで記載を進めてうこうと思う。

語弊が無いように改めて伝えておくが、薬局としての生き残り戦略だ。薬剤師としての生き残り戦略とは違った角度となるのでご理解いただきたい。

先日、記載した内容と重複するが私が思う生き残る薬局とは下記いずれかを担う薬局である。

1.在宅薬局
2.オンライン薬局
3.門前薬局(大人気門前or二診以上の門前)

1.在宅薬局については以前、記事にしてみたので良ければ。

さて。

本日のテーマは『2.オンライン薬局』である。業界問わずコロナ禍を境に大きく舵を切られた印象を受けるモデルだが、薬局とて例外ではない。

オンライン診療・オンライン服薬指導のモデルはというと、クリニックへ訪問せずとも医師の診察を受けることができ、処方薬を受け取ることのできる仕組みとして今後取り組みが強化されていくビジネスモデルだというのは言うまでもない。

オンライン診療とは
スマートフォンやタブレット、パソコンなどを使って、自宅等にいながら医師の診察や薬の処方を受けることができる診療です。
オンライン診療は、直接の対面による診療と異なり触診等ができないため、医師が得られる情報が限られます。

厚生労働省オンライン診療について

対面診療でしか対応が難しいこともまだまだ多いため、制限は設けられている状態ではあるが、慢性期(症状は比較的安定しているが、治癒が困難で病気の進行は穏やかな状態が続いている時期のこと)の疾患など、状態が安定している場合や、比較的症状の緩和な場合に活用される事例が少しずつではあるが増えてきている。

電話・オンライン診療に対応する医療機関数の推移(令和2年4月~令和3年4月)
(出典)厚生労働省(2021)「第15回オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会資料」

緊急事態宣言時になされた『0410対応』と呼ばれる臨時的な電話診療の応対や、オンライン診療の要件緩和が為された令和2年(2020年)には、登録医療機関の増加が顕著に見られたが、それ以降は緩やかに増加している状態と見受けられる。診察や検査といった詳細を踏まえると、診療についてはオンライン上で対応しづらい内容はあると感じる。

がしかし、私は『オンライン薬局』には別の見解を抱いている。

緊急性のある処方は除き、薬を貰う場所は手軽で利便性の高い場所を選ぶ傾向にある方が多いように思う。無理やり言い替えるならば、『オンライン上で薬の指導をしてもらい、後に薬が届く』というのでも何ら問題ないと個人的には考えられる。

本年3月末頃、ウーバーが薬局チェーン店と提携を結んだとニュースが流れた。上の記事でもこう綴られている。

医療機関にオンライン診療などのシステムを提供する企業と薬局チェーンの計4社と連携し、ウーバーイーツの配達員が薬を病院や薬局などから患者宅に届ける。医療機関の準備が整い次第、順次サービスを始める。

オンラインを対応するには言わずもがなオンライン上での広報が必須となる。更にオンライン対応を行っていくには、リソースが不足しやすくなる課題のみならず、資本力の強いところが優位に出やすい広告方法など、大手に太刀打ちがしづらいのは明白である。

薬局が生き残る術として、本記事を記載しているわけだが中小企業が太刀打ちできる隙はあるのだろうか。大手はオンライン診療の仕組みが一つ、生き残りの術であるようには感じる。

ただ、改めて記事を書こうと思うが、ここにアマゾンなどの物流サービスを自社で提供できる企業が参入してきたら…。



あぁ薬剤師を辞めたい。

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