点滴-1024x682

 以下の式がそれだが、今のところ、カルボプラチンの投与設計くらいにしか使われていない様子。

投与量(mg)=AUC(mg/mL・min)×(Ccr(mL/min)+25)

 カルボプラチンは完全腎排泄型薬剤で、用量依存性副作用(血小板減少)と抗腫瘍効果はAUCに強く相関しているから。
 CcrはGFRに置き換えることも可能だが、いずれも実測値(24hr畜尿など)が必要で、かつCcrは酵素法でなければ、jaffe法を用いるとカルボプラチンの過剰投与になる可能性がある(参考)。
 また、CcrやGFRは体表面積補正をしないこと(抗がん剤の投与設計に使う場合)。

【2018/02/26記載】

仕事より趣味を重視しがちな薬局薬剤師です。薬物動態学や製剤学など薬剤師ならではの視点を如何にして医療現場で生かすか、薬剤師という職業の利用価値をどう社会に周知できるかを模索してます。日経DIクイズへの投稿や、「鹿児島腎と薬剤研究会」等で活動しています。