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山椒一味
2020年10月5日 01:09
少し前に『普通の人でいいのに!』という漫画がTwitterで話題になっていた。 カルチャーを拗らせてしまった人が、理想と現実のギャップに悩まされる話である。みにつまされる部分も多々あり、少々の冷や汗をもって読み終えた。そして、この感覚は身に覚えがあるぞと思った。かつて、もっと激しく、こんな感覚になった作品があった気がすると、本棚を一段一段訪問してみた。これだー!と引っ張り出したのがヘッセの『